新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ムカゴイラクサ:むかご棘草(もうひとつのむかご)

2005-10-25 06:56:21 | 植物観察1日1題
むかご(零余子)といえばヤマノイモ(10月4日記事参照)がよく知られていますが、むかごは珠芽といわれる脇芽の一種で、茎に相当する部分に養分を貯蔵して小さな球塊になり、母体からたやすく離れて無性的に新しい新個体を生じるものとされています。
ヤマノイモ以外に身近なものではオニユリ、シュウカイドウ(9月28日記事参照)などがむかごを生じます。
丹後半島の谷奥でみかけたムカゴイラクサ(イラクサ科)もまたそのひとつです。同じ科のイラクサは山地にどこにでも生える多年草で、この草の葉や茎の棘毛に触れると蟻酸でちくちくするため棘草と呼ばれますが、ムカゴイラクサはこれによく似ていて、秋にむかごを生じるのでこの名がついています。
見た目にはヤマノイモのむかごによく似ていますが、名前が名前だけに、五感を駆使して観察するのがモットーの私ですが、試食は見合わせました。