新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ナンバンハコベ:南蛮繁縷(異国風の名を持つ純日本種)

2005-10-20 07:00:51 | 植物観察1日1題
高槻の奥、せせらぎの里の道端でナンバンハコベ(ナデシコ科)が咲いているのに出会いました。山の林の縁などに生える多年草で、茎は細つる状に伸び、多くの枝をだしてほかの草木に絡まります。
8~9月、直径2cmほどの白色の花が横向きに咲きます。花弁は5個で細長く、それぞれ離れ離れにについて反曲し、先端は2裂します。萼は筒状広鐘形で、花が開くと丸く膨らみ、先が5つに裂けます。中央にある雌蕊の基部には、もう緑の丸い果実が見えます。秋が深まるとこの果実は黒く熟します。
名前は、この変わった花の形を異国風と見て"南蛮“と呼ぶようになったそうですが、じつはこの草、外来種ではなく、れっきとした日本在来種であるというのも面白いところです。