新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

むかご:零余子(小さくても自然薯の味)

2005-10-04 07:05:40 | 植物観察1日1題
零余子をむかごと読める人は多くないとおもいますが、いまでは、むかご自体をを知っている人も、相当年配でもないと少ないようです。
リタイアーした何年か前のある日、近所のパソコンクラブに入れてもらったとき、ハンドルネームがいるといわれてとっさに“むかご”に決めました。理由は、その前夜は昔懐かしいむかご飯だったからです。そのむかごは、散歩の道すがら農家で分けてもらったものでした。今は小さくても、やがて大きく育って立派な自然薯のように成長したいとの想いもこめてのことです。
これがブログ“むかごの日記”の由来でもあります。
むかごは、珠芽といわれオニユリやシュウカイドウなどにも付きますが、ふつうむかごといえば、ヤマノイモの葉の付け根に生じる小さい珠を指します。
むかごを割ると粘り気があり、すでにしてしっかりヤマノイモ:自然薯(ヤマノイモ科)の匂いがします。
ヤマノイモは、地中に大きな根があり食用にされます。これが自然薯で、太るのに5年ぐらいかかるといわれ、精のつく食べ物として、その風味は食通にはこたえられないものになっています。
雌雄異株で、夏、上向きに雄花の穂を立て、下向きに雌花が垂れ下がります。種子は独特のまるいひれを3個持ち、子供たちがこれを鼻につけて天狗の鼻遊びをします。
ヤマノイモは、むかご、種子、地中の芋の三本立てで子孫を増やします。こんなところが精のつく食べ物の代表とされるひとつの理由なのかもしれません。