新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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アケボノソウ:曙(夜明けの山の端に残る星々)

2005-10-17 07:22:00 | 植物観察1日1題
高槻の奥、出灰地区の谷沿いで綺麗な模様のある白い花に出会いました。
曙草(リンドウ科センブリ属)です。
遠めにはさほど目立たない花ですが、近づいて仔細に花弁を見ると造形の妙にはっとする思いです。
アケボノソウは、全国各地の湿地にはえる越年草で、茎は直立して高さ60~90cm、9~10月、茎の上部に有柄の白花をつけます。
5つに裂けた花弁にある紫黒色の細かい点を夜明けの星に見立てて曙草の名が付いたそうです。この花の地色は白ですが、よく見ると花弁の先端近くに10個以上の紫黒色の細点があり、これより中心に近いところに円形の緑色の斑点が2個並んでいます。
この緑色斑を地上の山に、紫黒色の細点を星に見立て、夜明けの空をイメージして曙草と名づけたとしたら、数多い山野草の名の中でも秀逸の部に入ることは間違いないでしょう。