スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

桜を訪ねて 「志都美神社、新家長福寺の枝垂桜」 ④

2008-03-31 09:48:57 | 奈良県・三重県の桜探訪

今年、私が撮りたいのは、『古木(100年以上)の桜の花』と決めているのだが・・・『満開だ!』と聞くと、古木・若木に関係なく、どうしても訪ねたくなる。

昨日の雨の中、「専称寺」からの帰途、まず訪ねたのが香芝市今泉582にある「志都美神社(しずみじんじゃ)」の境内にある『枝垂れ桜』。


▲「志都美神社」の境内にある『枝垂れ桜』は、まだ蕾・・・。

境内看板によると創建は、弘仁四年(1180年前)藤原氏により創建された古社。
西名阪自動車道・香芝ICのすぐ近く、武烈天皇陵の隣に位置しているが、奈良県内でも、ほとんど地元の人しか知らない氏神様を祀る神社です。

社殿の背後に広がる「社そう」は学術上きわめて貴重な森となっていて、奈良県の天然記念物に指定されているのです。

社そう内には、コジイ(ツブラジイ)、アラカシ、クスノキ、サカキ、スギ、ヒノキ、ヤブツバキ、アオキ、ヒサカキ、シャシャンボ、シロバイ、カクレミノ、リョウブがあるそうです。自然が守られた貴重な存在です。



2本の枝垂れ木の枝先についた蕾は全体に赤っぽく、今にも咲きそうで、2~3個の花びらが見える程度。




明日、晴れれば満開になるのでは・・・と見事な姿を想像しながら・・・
次の北葛城郡広陵町三吉にある「新家長福寺(しんけちょうふくじ)」へ。

ここは竹取公園(道路横に、竹取物語に出てくる「かぐや姫」の看板が、アチコチに見られます・・・また別の機会に調べます。)の南側にあって町立図書館の隣に位置します。
真宗大谷派(東本願寺)の寺院です。
枝垂れ桜の何本かの1本が満開です。
境内には200株の牡丹が植えられ赤い芽を出し、モクレンも満開です。

以前、よりりんさんのブログで見かけたこのお寺。「桜御坊」と呼ばれるほど・・・の美しい枝垂桜が咲く境内・・・を期待したのですが・・・まだ1本だけ。
ちょっと早すぎたようで・・・。
牡丹の咲く頃が一番見頃でしょうね。


▲ちょっと早すぎた。4月末頃が一番の見頃かな?

▲手前にあるのは牡丹の苗。200本ほどあると言われている。4月下旬ごろには咲くのかな?
 
▲この枝垂桜だけが満開です。まだ若木ですが・・・。

▲このモクレンも満開。周りが暗くなってきたためフラッシュを焚きました。

ウデの悪さに加えて・・・更に花に輝きがなくて・・・やはり、雨の日の撮影は、ダメですね。
でも、一度にアチコチ行けないし・・・。今日もシトシト雨模様。
頼む、明日こそ晴れてくれ!


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜を訪ねて 「香芝市・専称寺の枝垂桜」 ③

2008-03-31 07:53:16 | 奈良県・三重県の桜探訪

昨日は一日中、雨。
奈良県北部や大阪府北部からは、あまり満開の便りが聞こえてこない。
それでも、桜の木の種類に関係なく、育っている環境(日当りの程度、日照時間など)によって満開のところもある。

訪ねたところは奈良県香芝市畑7丁目にある「専称寺」。
満開情報を知ったからには、雨で散る前に撮りたくて出かけたが・・・・。

二上山(にじょうざん)の麓。近鉄南大阪線・二上山駅の横からの脱輪スレスレの細い道をサイドミラーたたんでソロリソロリと進みます。
やっとの思いで、たどり着き、門の前に停車しての撮影です。雨の日だから出来ること(許されることと勝手に解釈?)。
本尊は桧の一本造り・十一面観音菩薩像(142cm)が安置される専称寺は、藤原時代初期の様式を伝える浄土宗のお寺です。

本堂前の『樹齢150年の枝垂れ桜』が満開で、雨に打たれて、花びらを落とすまいと必死に耐えてます。



ビニール傘で雨を避け、カメラを構えますが・・・透明の傘ゆえ、アングルの隅に写っていることに気付かず・・・これも雨ゆえの思い出の記録です。



何組かの花見客が来ています。年配のオジサンは、
『3日前にも来たのだが、その時はまだ蕾だったのに・・・。今日が一番の見頃。雨もまたよし。この桜の満開時期を当てるのは難しい。特に今年は・・・。』
『このお寺へは車の乗り入れが出来ないため、桜の木にとっては環境的に守られているなぁ。』と言われて・・・・・すごすごと退散する私です。



境内の庭園は苔が一面に広がり、撮っていると深い緑色の中に淡いピンク色の花びらが1枚、2枚と・・・落ちてきます。
やっと開いた花びら、満開の日に雨とは・・・・・枝垂桜も辛かろう。




雨の中、次の「志都美神社」に向います。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜を訪ねて 「桜井駅前の川沿い」 ②

2008-03-30 11:11:16 | 奈良県・三重県の桜探訪


近場の桜です。
ここは、桜井駅(近鉄・JR)の北側、国道169号に掛かる「川合橋」付近の川沿い桜です。
毎年、見事な花を咲かせ、年々花見を楽しむ人々が増えていて、桜をバックに記念撮影する人たちもいます。

今日当たりから、提灯が吊られると思いますが・・・急に咲いたもので・・間に合わなかったのかなぁ?

大和川の源流の一つである栗原川(おうばらがわ)。
あまり大きくない川ですが1級河川です。
近隣に住む人たちも、川岸の環境整備に積極的で・・綺麗にされています。

「桜井市」・・『桜』という文字があるのに・・・市の中心部に桜の花が無いのでは・・・ということから、駅前に近いこの川岸に植えられたのか・・・どうかは私は知りません。

桜井市内中心部には、「著名な桜」が無くて・・・市内には、三輪神社・長谷寺・談山神社・阿倍文殊院・今井谷の八講桜・瀧蔵神社などに桜の古木があるのですが・・・。


▲川の中には錦鯉が泳いでいます。立て札に「川の中で育てています。盗らないでください!」と書いてありました。「桜と錦鯉」いい取り合わせです。この魚、大雨が降れば・・・どうなるんだろう?


▲満開です! 年々、見事に咲いています。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜を訪ねて 「安倍文殊院」 ①

2008-03-29 21:17:43 | 奈良県・三重県の桜探訪



桜の花が、あっという間に咲き始めました。
日本三大文殊の一つ「安倍文殊院」の桜を訪ねました。
大化改新の時、左大臣として登用された安倍倉梯麻呂の氏寺として建立された文殊院です。
本尊は鎌倉時代の快慶作で日本最大の文殊菩薩。多くの児童学生達に知恵を授けることで有名です。

「知恵の文殊さん」として有名ですが、他にも縁結び、ボケ封じ、厄除け、商売繁盛などご利益満載です。

境内には金閣浮御堂、精巧な切り石の西古墳、巨石を積んだ閼伽井(あかい)古墳、それにウォーナー博士記念塔などがあります。



日本三大文殊の一つ「安倍文殊院」です。

▲境内では、木瓜の花も満開です。


▲金閣浮御堂。

▲角度を変えた金閣浮御堂。

▲逆光のため分かりづらいですが、干支の「ネズミ」が花で描かれています。

▲こんな桜もありました。


▲満開の桜の中に金閣浮御堂が浮かびます。

奈良県桜井市阿部山 安倍文殊院  0744-43-0002

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「森野旧薬園」カタクリの花

2008-03-28 09:32:16 | 出来事

昨日、明日香の里を訪ねたあと向かった先は、宇陀市大宇陀区にある「森野旧薬園」と、本郷にある「又兵衛桜」。

森野旧薬園は250年前、第11代目の森野賽郭が近畿一円をはじめ北陸地方から採薬し研究したことで、八代将軍吉宗からの褒章として得た薬草を自宅裏山に植えたことが始まりとか。
「小石川植物園」とこの「森野薬園」のみが往時の姿を伝え、昔の資料を今に伝えているのです。

大正5年には「文化財史跡」に指定されており、また昭和26年には「天皇陛下」も訪ねられているところでもあるのです。

宇陀市大宇陀区上新の国道166号と平行に走る370号沿いにある薬草園。「大宇陀・道の駅」近くにあり、道の駅に車を停めて・・・徒歩5分。
今の時期は「カタクリ」の花が咲いているのでは・・・と期待して向ったのです。

▲この店舗のノレンをくぐって、「森野旧薬園」に入ります。 

「史蹟・森野旧薬園」の石碑と、暖簾がかかった店舗が「薬園」の入り口です。入園料300円です。

順路の案内どおり進むと、葛の根を晒す水槽の横を通り、資料館も見学出来ます。


▲手前の水槽は、葛を晒すところ? 横の倉庫には葛を入れる箱が積まれていました。
奥に見えるのが薬草・薬木が植えられている庭園です。


更に裏山に登る途中には、薬草・薬木の名前と効能が書かれた看板が立っているのですが・・・。でも今は枯れていたり、土の中のため・・・探しても見つからず・・・。ウロウロキョロキョロするばかり。

やっと、急な階段の土手の左右に石段の隙間にカタクリの花が咲いていました。
10㎡一面にカタクリの群生があるようです。


▲カタクリの花です。

園内には約250種類の薬草・薬木が植えられています。
入園時に貰った薬園見取図に118種の配置が書かれています。
茜(あかね・・・吐血、鼻血の止血)、甘茶(あまちゃ・・・甘味料)、貝母(あみがさゆり・・・鎮咳、解熱)、地楡(われもこう・・・止血痰きり)・・・など。


▲「貝母(バイボ)」の花? 鎮咳、解熱に効くのです。

▲「ホルトソウ」・・・有毒植物・・利尿に効く・・と表示されていました。

▲「天台烏薬(テンダイウヤク)」・・・健胃薬です。


▲何の薬草の花か分かりません。

初めて目にする樹や珍樹もあります。天然記念物の「はなのき(花の木)」もあります。銀杏の大木、梅の古木、バクチの木、なつつばき(沙羅樹)の古木・・・などなど。
薬草よりコチラの方が気になり、カメラを向けてしまいました。



▲天然記念物の「花の木」・・・これが名前です。樹齢300年。花は真っ赤に咲くそうで、今は蕾です。大宇陀の街並みが眼下に・・・。

また、250年前に賽郭翁が建てた「桃岳庵(とうがくあん)」など趣きある建物があって、心落ち着くところでもあります。


▲「桃岳庵」です。右手前「ナツツバキ」の古木は見事です。花を見たいものだ。

▲「サンシュユ」の古木です。こんな老木が見れるとは・・・。

▲「バクチノキ」・・・バラ科・・・鎮咳の効能・・・とありました。名前がユニークです。

5月~6月の薬草の花が一番多く見られる時期に、再び訪ねたいところです。

最後に訪ねたのが、大宇陀区本郷にある「又兵衛桜」です。
道路から撮ったのですが・・・蕾はまだ硬そうです。

▲「又兵衛桜」・・・蕾硬し。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする