スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

「森野旧薬園」カタクリの花

2008-03-28 09:32:16 | 出来事

昨日、明日香の里を訪ねたあと向かった先は、宇陀市大宇陀区にある「森野旧薬園」と、本郷にある「又兵衛桜」。

森野旧薬園は250年前、第11代目の森野賽郭が近畿一円をはじめ北陸地方から採薬し研究したことで、八代将軍吉宗からの褒章として得た薬草を自宅裏山に植えたことが始まりとか。
「小石川植物園」とこの「森野薬園」のみが往時の姿を伝え、昔の資料を今に伝えているのです。

大正5年には「文化財史跡」に指定されており、また昭和26年には「天皇陛下」も訪ねられているところでもあるのです。

宇陀市大宇陀区上新の国道166号と平行に走る370号沿いにある薬草園。「大宇陀・道の駅」近くにあり、道の駅に車を停めて・・・徒歩5分。
今の時期は「カタクリ」の花が咲いているのでは・・・と期待して向ったのです。

▲この店舗のノレンをくぐって、「森野旧薬園」に入ります。 

「史蹟・森野旧薬園」の石碑と、暖簾がかかった店舗が「薬園」の入り口です。入園料300円です。

順路の案内どおり進むと、葛の根を晒す水槽の横を通り、資料館も見学出来ます。


▲手前の水槽は、葛を晒すところ? 横の倉庫には葛を入れる箱が積まれていました。
奥に見えるのが薬草・薬木が植えられている庭園です。


更に裏山に登る途中には、薬草・薬木の名前と効能が書かれた看板が立っているのですが・・・。でも今は枯れていたり、土の中のため・・・探しても見つからず・・・。ウロウロキョロキョロするばかり。

やっと、急な階段の土手の左右に石段の隙間にカタクリの花が咲いていました。
10㎡一面にカタクリの群生があるようです。


▲カタクリの花です。

園内には約250種類の薬草・薬木が植えられています。
入園時に貰った薬園見取図に118種の配置が書かれています。
茜(あかね・・・吐血、鼻血の止血)、甘茶(あまちゃ・・・甘味料)、貝母(あみがさゆり・・・鎮咳、解熱)、地楡(われもこう・・・止血痰きり)・・・など。


▲「貝母(バイボ)」の花? 鎮咳、解熱に効くのです。

▲「ホルトソウ」・・・有毒植物・・利尿に効く・・と表示されていました。

▲「天台烏薬(テンダイウヤク)」・・・健胃薬です。


▲何の薬草の花か分かりません。

初めて目にする樹や珍樹もあります。天然記念物の「はなのき(花の木)」もあります。銀杏の大木、梅の古木、バクチの木、なつつばき(沙羅樹)の古木・・・などなど。
薬草よりコチラの方が気になり、カメラを向けてしまいました。



▲天然記念物の「花の木」・・・これが名前です。樹齢300年。花は真っ赤に咲くそうで、今は蕾です。大宇陀の街並みが眼下に・・・。

また、250年前に賽郭翁が建てた「桃岳庵(とうがくあん)」など趣きある建物があって、心落ち着くところでもあります。


▲「桃岳庵」です。右手前「ナツツバキ」の古木は見事です。花を見たいものだ。

▲「サンシュユ」の古木です。こんな老木が見れるとは・・・。

▲「バクチノキ」・・・バラ科・・・鎮咳の効能・・・とありました。名前がユニークです。

5月~6月の薬草の花が一番多く見られる時期に、再び訪ねたいところです。

最後に訪ねたのが、大宇陀区本郷にある「又兵衛桜」です。
道路から撮ったのですが・・・蕾はまだ硬そうです。

▲「又兵衛桜」・・・蕾硬し。

コメント (6)
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