スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

藤原宮跡に立ちて

2013-01-21 18:34:58 | 大和・飛鳥・宇陀・吉野の里散歩


先日、明日香・八釣の蝋梅を撮った後、立ち寄ったのが藤原宮跡。
大極殿跡に立てられた看板には、次のように説明されています。

 藤原京は、持統天皇8年(694)から和銅3年(710)まで、持統・文武・元明天皇三代にわたる都でした。藤原宮はその中心部にあり、現在の皇居と国会議事堂、および霞ケ関の官庁街とを一か所に集めたようなところです。大きさはおよそ900メートル四方、まわりを大垣(高い塀)と濠で囲み、各面に三か所ずつ門が開きます。中には、天皇が住む内裏、政治や儀式をおこなう大極殿と朝堂院、そして役所の建物などが建ち並んでいました。
 大極殿は、重要な政治や儀式の際に天皇の出御する建物です。赤く塗った柱を礎石の上に建て、屋根を瓦で葺くという、日本では最初の中国風の宮殿建築でした。建物の柱間は正面九間(45メートル)、側面四間(20メートル)、基壇を含めた高さは25メートルをこえ、藤原宮は最大です。現在は基壇の跡だけが残り、「大宮土檀」と呼ばれています。昭和十年(1935)に、日本古文化研究所がこの土檀を発掘調査し、藤原宮解明の端緒となりました。(掲示板より)

内裏を真北にして朝堂院を真南に建てられていたようで、その柱の跡には朱色の円錐柱が立てられています。
畝傍山を真西に、耳成山を北側に、東に香具山と音羽山・多武峰を、南には明日香方面をみることができます。
奈良の平城京と同じように一部の建物でも再建してもらえれば、いいのだが・・・。

なにも遮るものがない宮跡では、吹きすさぶ寒風がひときわ身に沁みます。


▲左奥に耳成山が見えます。案内板があるこのあたりは大極殿跡のようです。


▲その大極殿跡から東側を見れば・・・香具山と音羽山・多武峰が・・・。


▲倉橋の山を高みか夜隠りに出で来る月の・・・・。ここから月が出るのを狙ってみたいものだが・・・。


▲西南には畝傍山が・・・朱の円錐柱が建ち並んでいます。これは何の跡なのか・・・。



▲この場所は藤原宮跡から東に1.5kほど離れた桜井市池之内近く。ここからの倉橋山(音羽山)の眺めもいいものです。



明日香・八釣の里の蝋梅

2013-01-19 16:30:24 | 大和・飛鳥・宇陀・吉野の里散歩


昼間は、時々陽が当たるもののグレーの雲が覆いかぶさり、肌を刺す冷たい空気に思わず身体を丸めております。

それでも、庭の蝋梅の香りが漂ってきて、春の訪れが近づいていることを感じさせてくれます。

その蝋梅で思い立ち・・・・明日香・八釣の里の蝋梅を訪ねました。
毎年、訪ねる蝋梅です。

2箇所あるポイントは、満開に近いところもあれば、あと2.3日という木も・・・。

畝傍山と二上山が望める、いつもの蝋梅。まだ蕾が多くて・・・あともう少し。

地主さんに断ってからと思ったが、作業小屋に農道具を残してあいにく不在。
柵の施錠が外されていたのを幸いに、無断立ち入りで何枚か撮らせてもらった。


▲畝傍山と二上山・・・ますます撮りづらくなります。手前のカナメの木が大きくなり、蝋梅の枝が伸びればますます撮りづらくなる。やっと背伸びして、頭上高くカメラを持ち上げて、ライブビューで撮ったもの。こんな時、手振れ防止機能はありがたい。
来年は脚立に登って撮らなければならないようだ。


▲いい香りが漂っています。確かに花びらが蝋細工のようです。




▲黄色の花が青空に映えて綺麗です。ここだけは春の気分です。

でも、風が冷たくて・・・・そうそうに引き上げました。



大和平野に落ちる夕陽

2013-01-16 11:29:24 | 大和・飛鳥・宇陀・吉野の里散歩

長谷寺をあとにして次に向かったのは、三輪山の麓にある井寺池。
ここから大和三山や二上山を眺めるのが好きなんです。

2時頃には雪も止み、道路に積もった雪も溶け始めたことを確認して、大和平野に落ちる夕陽を見に行った。


▲まずは三輪山にご挨拶。池には薄氷が張っています。


▲ハーフNDフィルターを使ったのだが・・・葛城・金剛連山にかかった黒い雲が邪魔をしています。手前の歌碑の文字も見えず・・・失敗です。




▲夕陽が沈みました。左から畝傍山、耳成山が見えます。右端の遠くに二上山がうっすらと見えます。


▲暫らくすると、空が色付き始めました。


もう一度、雪が降れば、別のところの雪景色を撮りたいと思っております。

雪の長谷寺

2013-01-15 21:11:31 | 大和・飛鳥・宇陀・吉野の里散歩

昨日は、今年はじめての大雪でした。
地元では正月の松飾りを神社境内で燃やす『とんど』の日。ボタン雪が降る中・・・強行実施です。
餅焼きと大釜での善哉作りは、ブルーシート屋根の下で・・・なかなか味のある催しとなりました。

雪がおさまった頃、吉隠(よなばり)と長谷寺の雪景色が撮りたくて、スノータイヤを履いた軽四で出掛けたのだが・・・。
途中、初瀬の街に近づくと、ノロノロ運転に・・・。
ノーマルタイヤ車が登り坂で立ち往生しているようだ。
仕方なく、長谷寺に向う。
何年振りかの雪の中の堂宇。

余計なものを隠した佇まいは、見慣れた景色にはない新鮮な感動を与えてくれました。
















久しぶりの大雪で、境内は人もまばら・・・。
絶好の撮影日和・・・広い境内を駆け巡ってきました。

この後、三輪神社摂社の桧原神社の麓にある井寺池に映る夕陽を撮りに向った。
これは明日、紹介いたします。







飛鳥の夕照

2013-01-07 22:20:05 | 大和・飛鳥・宇陀・吉野の里散歩


久しぶりにロケハンに出掛けた。
撮るつもりはなかったのだが・・・ついつい撮ってしまう。

夕陽が沈む頃、桜井市高家と明日香・八釣の里から畝傍山と二上山を狙ってみた。

冬の夕焼けは、優しい暖色だが、やはり寂しい色が混ざっているようだ。
陽が落ちると、一気に寒くなってきた。
やはり、二上山に落ちる夕陽が撮りたい。



▲桜井市高家。「たいえ」と読む。高いところに家があるからなのだろうか。もう少し、高台に登れば、もっと綺麗に撮れると思われる。でも、今日はダメだ。
車を道の広場に停めて、人家がある高台を目指さなければいい景色は撮れないことが分かった。


▲「高家」から西に向うと「明日香・八釣」に至る。


▲冬の夕暮れは、寂しすぎます。


▲「甘樫の丘」の向こう側に陽が沈んだ。

これらの写真は、すべて手持ちで撮ったものです。
やはり三脚を使うべきだったようです。

今年は、もっともっと、何気ない景色や無名の里に入り込んで、まほろばの四季を紹介したいと思っています。