26日から30日まで、あべのハルカス近鉄本店(ウイング館8階 近鉄アート館)
で開催の、『桜井記紀万葉歌碑原書展--昭和の文人たちが愛した神なびの郷--』
を、見てきました。
我が地元にも万葉歌碑は建っているが、原書が見られる機会はめったにないことです。
桜井市内には64基の歌碑があります。
この建立に当たっては、昭和47年当時の池田市長と当市出身で文芸評論家の
保田與重郎氏の呼びかけで、昭和を代表する作家、文学者、画家、学者など
各界の記紀万葉を愛する多くの方々から揮毫が寄せられたのてす。
当時の池田市長は、建立に当たっての挨拶の中で、次のように述べておられます。
『~略~ 雄大ならずとも、歌を得、処を得、人を得て以って私共の先祖の
心を後世に伝えたい所存でございます。樹かげ草むらにさりげなく、野仏の
ようにひっそりと・・・・うっかりすれば見落とすかもしれぬ程に・・・
と心がけました。その辺のところご賢察を。』
表装や額に入れられた揮毫の原書は、歌碑が建つ今日の佇まいの写真とともに、
原文・訳文・現代語訳・解説そして揮毫者の紹介がされていて、とても分かり易い。
著名な先生方の個性ある筆づかいが記紀万葉歌の歌を何倍にもして語りかけて
くれます。
そして開催期間中、毎日日替わりで、著名な先生方による「万葉講演会」が
催されています。
また、同時に大和の風景を愛し続けられた写真家・入江泰吉氏の「万葉写真展」
も併催されています。
この写真を見るだけでも記紀万葉の世界に浸ることができます。
64基すべてを一度に展示されるのは初めてのこと。記紀万葉歌にすこしでも
興味のある方は、この機会に是非、ご覧になればと思います。
なお、入口の販売コーナーでは、A4版140ページの原書展図録なども販売され
ています。手元におきたい貴重な一冊です。
そして入江先生の写真集販売コーナーの隣では、我が区制作のDVD「記紀万葉さくらい」
やCDも販売されていますので・・・是非・・・この機会に・・・。
会場は広く、ゆったりして見られますので・・・是非お出かけ下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/e0/2fd30fb483e14e91352ed61baa43e697.jpg)
▲原書展の会場は、あべのハルカス、ウイング館8階 近鉄アート館で30日まで開催中です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/d7/cfff5f1739fb16114c80a0ef496e1172.jpg)
▲近鉄百貨店の店内に掲示の案内。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/f5/0b939b3769eb69e9fe4b343b5b670f34.jpg)
▲会場内。(特別に許可を得て撮っています。)