メキシコから南の国で生活苦にあえぐ庶民が、メキシコ国内での越境を目指した集団を作り、アメリカ国境を超えることに向かっている。
とにかく国境にたどり着ければ、なんとか希望が叶えられると、わずかな望みを託して、行進を続けている。
これに対して、アメリカのマスメディアは、移民を受け入れる意見を代弁して、トランプ大統領の姿勢を強烈に批判している。
トランプ大統領は、越境を目指し異国民には、犯罪者や麻薬ビジネスを狙った不法者が混入しているから、厳重に取り締まると宣言する。
混じっていても1%以下であろうが、その疑いのある人物を選別して、母国に送り返すにしても、ほかの避難民はどうするのだろう。
アメリカの民主党政権時代には、人道的立場を優先して、不法に越境してきた避難民も、職業に就くことを容認してきた。
仕事を忠実にこなして、アメリカの低所得者層の仕事を奪いながら、定住してきた越境者たちを、保護する姿勢を採り続けてきた。
このために、アメリカの低所得者層は、益々、低賃金の仕事に甘んじなければならなくなった。
この人道的姿勢が、自国の低所得者層を苦しめて、貧困にする事態を招いたのが、アメリカの格差拡大社会の大問題の原因となっている。
トランプ氏のチググぶりも大問題だが、民主党の偽善者風の曖昧さが、アメリカ社会の不安要因になっている。