庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

日本の国富を守るエネルギー自立への方針を。

2014-05-27 | 快適エネルギー社会問題

現在の日本の将来における最大の懸念は、少子化問題による人口減少である。

これは経済の縮小の原因になるだけでなく、日本の国内に温存された資源やエネルギー、そして最重要な文化資産を継続して発展させる人材の不足になる。

貿易赤字が拡大して、経常収支までも赤字化してしまう様な、経済運営の失策を止めるには、まず、「少子化問題」の根源に向き合わねばならない。

問題の根源には、多種多様な複雑な要因があるが、能力不足の政権にたいしては、まずは、経済問題とエネルギーの自給化に向けた対応が先決であろう。

 

政府は、「3・11」以降の原発全停止に対して、火力発電の燃料費の輸入増大を貿易赤字の原因としている。

だから原発を早期に再稼働すべきだ、との方針は、短絡的な思考の典型であり、

国民は将来を見据えた「エネルギー基本方針」を再構築するコトを期待しているのだ。

それを理解しないで、当面の繕い的な基本計画では、誰も政府のするコトに賛同しないで、信用を損なっている。

将来に期待が出来ない段階では、「少子化問題」をさらに加速するだろう。

 

「再生可能エネルギー」の可能な限りの促進、と謳っていても、いまだに、微々たる普及率のエネルギーだと軽視し、排除しようとする勢力が多数、存在する。

このブレーキ役の守旧派産業界の石頭が、政権の中枢に影響しているので、「エネルギー基本計画」に対する国民の賛同は、まったく得られない状況だ。

しかし、世界はそのような立ち遅れた日本には関係なく、再生可能エネルギーを将来の主力に据える『あらゆる政策を動員して普及促進』の競争段階にある。

その方向に添えて、「シェールガス革命」に対応すべく、天然ガスの普及拡大促進にも、邁進をしなければならない。

 

この天然ガスは、自前の国産エネルギーの確立ができるまでの、「中間的なエネルギー」だが、他の化石エネルギーに比べて環境負荷が少なく、日本は技術的にも優位にあるから、国の総力を挙げて、普及とコスト削減に取り組むべきだ。

この二方向戦略を確立してこそ、「エネルギー基本計画」に対する国民の賛同が得られて、将来に対する希望も芽生えてくる。

この機運ができることが【少子化問題】の出発点であり、その先には、国産エネルギーの拡大によるエネルギー自立化へのビジョンの提示が必要である。

日本の将来の経済的な基盤を、『自立するエネルギー計画』の上に立てるのだ。


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