庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

欧米の後追い政策で成功した官僚たちに地域創生は無理。

2014-09-22 | 国創り政治問題

中央官僚の裁量による「地域活性化政策」は、ほとんどが失敗に帰しているのが、この20年間の実績である。

現在での地域社会の活力となっている「新事業、高付加価値製品」は、地域発で独自に進めてきた、『地元に密着した人材』の成果である。

この違いが解る人でなければ、「地域発の新事業の構想と実現」は、推進することは出来ない。

安倍内閣が「地方創生」を急に目玉政策に掲げて、鳴り物入りで始めたが、中央官庁の主導政策では、必ず失敗に帰する。

 

初めから「地域創生」の中身には、中央の政治は関与せずに、地域から発生した『本当の創生政策』に予算を重点的に回す必要がある。

それも補助金ではなく、すべてを移譲する交付金で進める制度にすべきである。

何故、その様にすべきかは、責任の転嫁をしない決意のある自治体にのみ、「地域創生にチャレンジする資格」がある、と考えるのだ。

補助金の出る間だけは、「試しにやってみよう」という熱意のなさでは、必ず失敗するし、中心となる推進メンバーは、中途半端な取り組にならざるを得ない。

 

中央での政権交代や首相のたらい回しになっても、「地域創生」の挑戦は、10年、中には20年を継続的に実施しなければ、成果に現れない様な課題である。

地元に密着して、『骨を埋める覚悟の中心的なメンバー』が必須であり、この人材は時流に左右されずに、足が地についた活動に熱意を持った人たちである。

表面的なスローガンと謳い文句で、「立派な企画、事業計画書」を作りあげ、言葉巧みに役所を根回しする「その場限りのコンサル事業者」は不必要である。

地域創生の課題は、その様なコンサルタントの発想の及ばない領域で、地元の隠れた資源や魅力を引き出し、高付加価値に磨き上げる創造の世界なのだ。

 

美辞麗句の文章や、既存の資料からの抜粋によるデータの羅列で、「創生の中身」が説明出来る様な安易なものではない。

中央官庁の官僚が、いくら優れた学歴と高知能を有していても、この様な『地域の価値を創生』する仕事には、もっとも不向きな人種である。

だから、中央官僚を排除して、「地域に終生の人生をささげてきた人材の感性」を活かす方策が、これからに『高付加価値社会』の創生に必要なのである。

安倍内閣の「地域創生」のスローガンでは、従来の総花的なバラマキ補助金は、絶対にやらないと言っているが、すぐに中央官僚の前にひれ伏すだろう。


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