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いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

ウンーうまい!

2005年07月10日 19時13分23秒 | シルバー社交ダンス風景
踊ると汗だく。一曲ごとに水分の補給を行う。60名ほどの仲間は、暑いね、
暑いねとハンカチを顔に当てながらフロワーへ…家内と共に

 この間に、下着を二枚替える程の汗に悩まされながらの今日のパーティでした。
帰宅して、一風呂、あがって、家内に飲んでもいいかなーと問えば、ハイどーぞ
と食卓に。

 グイーと一杯。うまい!極楽、極楽。そして、ごろりと横になる。そこへ「おじー
チャーん」と孫の声。四人の孫達がどやどやと部屋に入ってきた。

 転寝は、夢破れ、ョオー、おいでおいで。よく来たね!と賑やかに昼食を囲む。
次は、公園へ行こうと孫達の催促。

 公園に行けば、犬の大集合。30匹ほどが公園の一角でそれぞれ花が咲いてい
いる。

 夏負け何のその、これからの毎日曜日は、うんーうまいビールが味わえる。
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駅 (第14編)

2005年07月09日 08時18分26秒 | 娘のエッセイ
 駅というのは、出会いと別れの場だ。そのせいか、そのゆきずりの中で、人の
本性が垣間見えたり、あたたかな触れ合いに出会えたりする。

 数年前のこと、私は夕方の通勤ラッシュ時に、○○駅で電車に乗ろうとした。
次の瞬間、ふっと身体が宙に浮いた。あろうことか、なんと私は、片足をすっぽり
と電車とホームとの隙間に突っ込んでしまっていた。

 何が起こったのか理解できないまま、私は両脇を見知らぬ男女に掴まれ、無
事ホームに引き上げられていた。

それも、年配者から「今時の…」とよく言われる若者達に、である。
 
 その時、私を助けてくれたり、心配して声をかけてくれた人の中に中高年はひと
りもいなかった。周りには中高年の方が多かったのに……。

「ああ、疲れた中年のオジサンは痴漢はしても、こういう時には手がでないのだな
ぁ~」と再認識した。
 
 見知らぬ人によく話し掛けられる私だが、先日は珍しく若い女性に話し掛けられ
た。電車内で私の隣に座った女性が、私の抱えている花をずっと見ていたのは知
っていた。 

 その日の私は、白い紅花とグリーンベルという珍しい花をもっていたからだ。電
車が△△駅に着いた時、がまんできぬ、というふうに声を掛けてきた。「これ、な
んて言う花ですか」。私は花の名前を教えてあげ、そのぷっくりと丸く膨らんだ花
にも触ってもらい、感触を楽しんでもらった。

 その時の彼女の嬉しそうな顔!

「こんな花、持って帰ったら子供が喜ぶでしょうね」と彼女は笑顔で言った。花好き
の彼女とは、もっと会話ができそうだったが、生憎私は降りなければならなか
った。挨拶をして、ホームをかけ降りる時、「彼女にグリーンベルを1本あげれば
良かった」と、ちらっと後悔した。

 それほど彼女の笑顔は魅力的だったのだ。とかく都会の駅は混雑していて人に
冷たいイメージがあるけれど、自分が拒否さえしなければ、こんな素敵な出会いも
あるんだよね。
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この一万円札に

2005年07月08日 18時55分01秒 | シルバー社交ダンス風景
 今日、ワルツのレッスン時に、「ロックからシャッセ」のところは伸び上がる
気持ちでステップを踏んで下さい。と先生は、ポケットから一万円札を取り
出した。

 そして、生徒の前へ一万円札をぶら下げて、これを取って行く気持ちでス
テップを踏んでくださいと、私が名指しされた。よーし、あの一万円札をとっ
てやろうと踏み出せば、肩に力が入りズッコケた。

 それでも、ステップの仕方、状況が頭に残り、なかなか良い指導方法で
ある。一万円札の効用はまことに絶大である。

 休憩時間中《女性同士の会話》が耳に入った。
   あなた、ご主人いらっしゃるの?
   うん。今海外にいるのよ。7月13日になると帰ってくるの。
   まー、よかったわね。だけど寂しいでしよう。
   もう慣れちやったわよ!39歳のときからズーットと続いているから。
   よく我慢しているわね。
   しょうがないわよ。帰ってきたら、こう抱きしめて「愛してるわ」と言って
    《チイーン》だわよと手を横に振る動作をした。
   えらいわねー!
   だけど、7月16日には帰ってしまうの。
   寂しくなるけど頑張ってね。
   
と話は続きオネエ様は、相手の身の上話を真顔で聞き入って疑うことを
全く知らない。傍にいた私は、オネエ様に『大変だね。よく頑張っている
るね』と言えば、本当よ!「えらいわ」と感心しきりのオネエ様でした。

 この会話を耳にして、良き浮世かなと心和む一時でしたが、オレ・オレ
詐欺を思い出した。言葉の魔術によって多くの方の被害が続出している
ことを。

 今日の会話のやり取りを聞いていて、「言葉の魔術」は確かに存在する。
だけど、善良な人が多く存在していることを認識した楽しい一日でした。
   
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挨拶がわりの…(第13編)

2005年07月08日 08時18分13秒 | 娘のエッセイ
 先日のこと。私は家の近くのスーパーマーケットで、幼なじみのYちゃんに
似た女性を見かけた(Yちゃんは二人の子供の母親である)。

 さて、件の女性、Yちゃんに似てはいるものの、どう見ても四十代から五十代
にも見える風貌。私が声を掛けるか、掛けまいかと迷っていると、彼女の方か
ら声を掛けてきた。やっぱりそうだった。開口一番の彼女の言葉は「もう、すっ
かり中年オバサンになっちやった」。

 確かに、ぶくぶく(ピチピチではない)太った身体に、びろ~んとしたTシャツ。
ボトムはこれまたタブタブのモンペのようなウエスト部ゴム入りズボン。そのフ
ァションセンスは、まさに中年のお洒落じゃないオバサンそのもの。だけどね、
Yちゃんは、私よりたったひとつ年上なだけなのだ。思わず私は「自分から
『もう、すっかりオバサン』だなんて言い訳するくらいなら、もう少し努力したら
ら?」と言いそうになってしまった。

 どうして世の女性達の多くは、「年だから」とか「おばさんだから」という言葉
を言い訳に使うのだろうか。そしてそれよりも、何故世間の人々は初対面の
人に、挨拶がわりに年令を聞きたがるのだろうか。年令を教えた途端、自分
が相手の中の数少ないサンプルの中に分類されてしまうのかと思うと、正直
ウンザリする。

 そう思っていた矢先、私自身も無意識に相手に年令を聞いていることが多
いのに、ふと気がついた。なんだ、私もやっぱり日本の年令信仰に侵されて
いたのか…。年令は、その人の一部だし、女性に年令を聞くのは失礼なこと
だなんて、私は思っていない。

 でも「はじめまして。あなた、お幾つ?」
なんて挨拶は格好が悪い。また、それにモジモジしながら「もう、トシなのよ」
なんて答えるのも格好悪い。

 ああ、もっと爽やかな風のような、気持ちのいい挨拶がわりの台詞を使い
たいのに……。
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七夕に想う…娘を

2005年07月07日 10時48分03秒 | 娘のエッセイ
 長女が亡くなった二ヶ月後の平成12年7月7日、七夕の日。長女の弟(長男)
に第三子が誕生した。その誕生には、亡娘との不思議な関わりがあった。

 長男の嫁は流産の恐れから、S病院に入院した六日後に、手当てが難しい
からと○○か△△に所在する病院へ転院することになった。救急車の後に続

き着いた病院は、亡娘の実家に近い病院だった。後で確認したところ、移動中
にA病院の特別室一部屋が空いていることが確認され急遽変更になったもので、
入院三日目には、帝王切開により798㌘と超未熟児の「孫」が誕生した。

 順調に成育し普通分娩だったらS病院で誕生し、A病院とは全く関わりのない
ものだったが……。

 そのA病院は、私達の初めての子が産声を上げた地であり、その子が長女で
した。また、亡娘が角膜を提供し、それを受けたのもA病院だった。

 母親も順調に回復し、乳児を残して退院した。病室の入り口には、いつもドライ
フラワーが飾れているが退院の前日、孫の母親が入室していたその入口だけ
に、何故か生花の「トルコ桔梗」が飾られ、しかも、亡娘のエッセイにも登場する
ほどに娘の大好きな花だった。

 咄嗟に、「お姉ちゃんが赤ちゃんを見守っているから安心して退院していいよ」
との姉からのメッセージだと長男夫婦は感じ取ったと……。

 私達も、これはきっと「娘があの世から大丈夫だよと私達へ語りかけているの
かもしれない」と受け止めた。

 加えて、孫の誕生予定日は9月28日だったが、長女は9月23日にこのA病
院で生を受け、そして長女が眠る、ここはA病院を眼前に眺望できる場所にある。

 ところで、長女が入院中に小さなテーブルに向かって書いていたノートには、
入院し日からの治療内容が克明に、しかも確かな字で記されていた。それも入

院後の二ヶ月以降は空白となり……その後にポツンと一字? 力を振り絞って
書いたのでしょう。解読が難しい線のからんだだんごのような文字。これを読み

見たときに、あらためて、苦悩と苦しみに頑張っていた娘、そして脳裏に残る
あの病床での226日間にわたる娘の様々な姿が何時も思い起こされる。

 その娘に見守られていたのであろう孫も143日間の入院中には、「未熟児網
膜剥離」の症状で三度にわたる目の手術を受けたが、「情けは人の為ならず」と

でも言いましょうか亡娘の角膜提供行為が、弟の子にその力が与えられたのだ
と思いたくなるほどに、心配していた目もほぼ全治し、改めて、孫は、娘に守られ

たんだと実感し、亡娘と孫の不思議な繋がりを私達は今でも感じている。
 「うん」から「あ」へと時は流れ、そして受け継がれ、入院中には度々呼吸をす

ることを忘れたこともあった孫は、今は、「オメー、ばかやろうー」などとと言いなが
ら兄弟4人のなかで暴れまわっている。







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ワインのある風景 (第12編)

2005年07月07日 09時08分35秒 | 娘のエッセイ
 夕食を楽しむ人々で賑わっている、○○の小さなスペイン料理店。若いウェイ
ターがワインのコルクを抜き、味見を促すように私達んのテーブルの脇に立って
いる。

「ともちゃん、味見してよ」と私の目の前に座っているKさんが私に言った。
「えーっ、歳の順でKさんして下さいよ」「ともちゃんが、していいよ」「いやですよ
ぉ」
という押し問答の末、
「じゃ、いっか。味見しなくても」ということになり、やっとのことでふたつのグラス
につやつやした赤ワインが注がれるーー。

 格好悪いなぁ、実に……。ワインの味見をスマートに出来る男というのに、悲
しいかな私は出会ったことがない。若い男ならいざ知らず、前述のKさんは場数
も踏んでいそうな社長さんである。それなのにどうして?と思い、回りを見まわ
して、納得する。みんなどこかヘンなのだ。一番気になるのは、若い女の子達
の仕種。長い髪を片手で抑えつつフォークを握る。綺麗なテーブルクロスの上に
髪がしょっちゅう垂れる。「うわっ、汚い」。いくら毎日シャンプーしていようと、食
事中に髪に触るのはマナー違反だ。それに食事を楽しむということが前もってわ
かっているのなら、きちんと髪をまとめてくるべき。しかもこういう輩に限って「わ
たしィ、ワインなら××がいいの」などとのたまってくれる。そのワインのラベル
を横目で見ながら「こいつ、本当に味がわかってんのかね?」などと思う私って、
やっぱりヤナ奴?!

 それにしてもこんな女達に比べれば、ワインの味見がスマートでないKさんな
んてかわいいもの。その上「実は白より赤のほうが好きなんだ」なんて、ポロッ
と言う控え目さ。

 たぶんワインというのは、男と女が妙な気をまわすことなくふたりで楽しめる、
とてもオシャレなお酒なのだ。
 ちなみに、Kさんと私はあくまでも清い仲である。念のため……。

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やせて美しく…?(第11編)

2005年07月06日 14時43分09秒 | 娘のエッセイ
 医療関係の学校を卒業し、病院の受付、CADオペレーターという経路を辿った
私の新しい職場は、歯の技巧所となった。

 そこで私は、歯科医院から受け取ってきた歯型を見ながら、「これはCr(クラウ
ン)がひとつにIn(インフレ)がひとつ、それから模型料が半側」などといいながら、
コンピュータにデータを入力するのだ。その時には、当然歯型を手に取る。始め
はそのことについてなんとも感じなかったのだが、ある日ふと思ってしまった。
「これって、人の口の中に入ったものなんだよね。うっ、ばっちい」。私は思わ
ず身ぶるいをした。特に、歯型が湿っていたりしたときは、リアリティーがあって
一瞬言いようのない気分。

 ところが、慣れというものはどこにでも存在するらしく、今は歯型を眺めながら
食事をしても平気になってしまった。けれどその代わり、今度はその歯型たちの
歯並びの悪さが気になって仕方がない。「こんな歯並びで恥ずかしくないんだろ
うか?」などと、余計なお世話的発想をついしてしまう。

 海の向こうの国では、歯並びはその家の階級(クラス)を表すという。だから、
子供達の多くは銀色の矯正装置をつけられることになる。

 笑った時に、白い歯がキラッではなく、矯正装置がキラッというのは、多少、い
や、かなり格好悪いが、長い人生である。矯正中の数年間など微々たるものだ。

 最近は、日本でも歯列矯正が一般的になった。矯正の器具も銀色の他に透明
のもや白色のものもあり、目立たないようになってきた。かくいう私自身も矯正の
経験者である。矯正の結果、歯並びは良くなったが、食べ物を異常に細かく処理
してから食べるという当時の癖が直らずに、今もそれが続いている。

 だから、痩せたい人には矯正がお勧めだ。何故なら、痛いので食欲は減退し、
食後にする三十分間の歯磨きの面倒臭さは、間食の誘惑にも勝てる。矯正ーー
それは体形の矯正にも通じる。まさに一石二鳥の治療なのである。



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孫・孫・孫・孫&孫

2005年07月05日 19時34分05秒 | 心に留めた言葉
 &孫は、今年4月娘の第一子で、3,550gの誕生。御互い一時間程度の距離なのに
忙しくなかなか会えないが、毎日、娘からコメント付き写真がメールで送られてく
る。写真と共にコメントも楽しみにしている。

 ○ 雨が降っても笑顔がたえない愛ちゃんです
 ○ ママを見てにっこり
 ○ おっぱいをたらふく飲んでデンスケ顔の愛ちゃんです
 ○ ベビーカーで初めてのお出かけです。ずっと夢の中の愛ちゃんです
 ○ ひたすらねんね
 ○ お外は暑いので、涼しいおうちでゴキゲンさんです
 ○ 60センチ6キロの愛ちゃんです
 ○ このワンピースもピチピチです などなど毎日家内と楽しみにしている。

 孫の二歳になる子が、おもしろい表現をした。
  自販機でジユウすを買って与えたところ母親がありがとうは、と言うと

 『くるっと振り向いて自販機にありがとうと、言いながら頭を下げた』思いもしない
行動に皆大笑いだった。

 そういえば小学校6年生の子が『漢字』について次のような表現をしている。
    漢字はおもしろい
    □+□+□+□+大は器になる
    く+く+く+火は災になる
    シ+斉は済になる
    土+反は坂になる
    二+人は夫になる
    子+糸は孫になる
    土+成は城になる
    漢字はとてもおもしろい

 平成6年2月17日 朝日掲載 日田市 伏木小 6年 由迫 みかさんの作品でした。

 
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ストレス解消には…(第10編)

2005年07月05日 09時03分06秒 | 娘のエッセイ
 ずいぶん前のことだと思うが、『中年になって自殺するのは、圧倒的に男性
が多い』という文を見た記憶がある。これはやはり、男のほうが女よりもストレ
スに押し潰されやすいということなのだろうか。それとも、女が単にストレス解
消法がうまいだけなのか?

 ストレス解消というと、殿方はまずアルコールを思い浮かべるだろうが(一部
の男性は風俗を思い浮かべるかもしれない)、女性は違う。もちろん、お酒で
すべてを忘れるのもいいが、大抵の女性はストレス解消法のひとつに、『食べ
る』か『買う』のいずれかの項目を入れている。その昔、あるコマーシャルで真
夜中に「いなりずしが食べたーい」と叫んだ女性がいたが、それくらい女性は
食に対して貪欲であったりする。だから食べるという行為は、実に身近で安易
なストレス解消法となる。肥満の人に物を食べた時の気持ちをノートに記録さ
せたら、食べた原因が「なんとなくイライラして」とか「淋しくて」などというマイ
ナーな項目の羅列だったという。もっとも、ストレスは解消できても、結果が肥
満では、ちと悲しい。

 それでは、買い物の方法が適切だろうか?そうとも言い切れない。まず、先
立つものがなければ、それがまたストレスとなる。その上、たとえば洋服を買っ
たりしても、あとで考えれば自分の手持ちの服にあわないとか、派手すぎて着
られない、などということも多い。

 それでも、私は『買い』を実行する。しかしそれには鉄則がある。まず、絶対
に洋服は買わないこと。では何を買うかというと、一番いいのはランジェリー。
それも普段なら絶対に買わないような、うんと高価でお洒落なものがいい。他
には化粧品。これも高価なもの。

 それらを身につければ、ストレスは瞬間的にぶっ飛ぶ。だから肥満に直結す
る「食べる」よりも「買う」ほうが、ストレス解消には断然お得であり、お勧めの
方法なのである。
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やさしさって何?(第9編)

2005年07月04日 08時47分49秒 | 娘のエッセイ
 彼女、あるいは彼らにとって「本当に為になること」ってどういうことだろ
うか? と私は最近いつも考えている。彼女、彼らというのは、私の新しい
職場である障害者の地域作業所に来所してくるダウン症のKちゃんであり、
また私が毎土曜日にボランティアに行っているRというグループのメンバー
のことだ。そこには小学生から高校生まで居るが、みんな知的障害者である。

 例えばKちゃんの場合、現在、会話をすることは出来ない。けれど排泄や
食事、歌うこと、折り紙を折ること、そしてリハビリを兼ねた各種の作業する
ことなど、いろいろなことが可能だ。もちろんそれには十分な時間をかけ、
Kちゃんのペースに合わせることが必要不可欠な条件であるのだが……。

 今、Kちやんは29歳。お母さんは、彼女をさらに自立させようと思っている。
昼食のことも「一食ぐらい食べなくても、死にはしないから」とお母さんは言
い、自分から巾着袋を開けるまで、ほっておいてもかまわないと言う。でも実
際、お母さんはkちゃんを急がすし、私達も、つい、箸を持ちやすい場所に置
いてあげてしまったりする。所内には食事介助の必要な女の子がひとりいる。
その光景を羨ましそうに眺めているkちゃんに、すべて自力で……というの
は環境的にも困難そうだ。

 また、ボランティア先のRでは、中学生以上の子供達の抱きつき禁止、と
いう決まりがある。自閉症の子供達が多いRだが、そこの子供達は明るく、
口も達者で活発な子供が大勢いる。ただ、前述のKちやんも彼らも、とても
甘えん坊だ。その甘えをどこまで受け止め、許容し、そしてどこで突き放す
か、ということは、とても難しい判断であると思う。

 あるボランティアグループに5年近く在籍している23歳の女の子が言った。
「私、福祉とかって、よくわからないんだ。ただ子供が好きで、可愛いから
(ここに)来ている。だから抱っこもしちゃう」。やさしさの形は、たくさんある
よね……。



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ダンス衣装

2005年07月03日 21時40分56秒 | シルバー社交ダンス風景
 午後、妻とダンス衣装店に出かけた。店内をめぐっていると、後ろから○○さ
んと女性の声。振り向けば時々お会いする○○ご夫妻が立っていた。今日は
ダンスズボンを求めに来たとのこと。

 店内に飾られたマネキンによる男女の衣装(燕尾服と黄色いドレス)。それを
指差しながらこれを着て家内と一緒に踊ってみたいんだけれどと真剣なまなざし
し……

 そこえ、若いすらっとした美人店員が脇を通ると、○○ちゃんと呼びとめて曰く
この人ね、C級なんだ。指導を受けているんですよ。とうらやましい限りのお話し
を拝聴した。

 先を見れば、以前あるサークルでご一緒した女性と目と目が合い軽く会釈して
家内を紹介した。

 店内には女性が多く、衣装を買い求める人、ダンスシューズを求める人などで
家内も一点衣装を求めた。帰りかけて、出口に男子衣装を着たマネキンに家内

の目が留まった。この半袖いいわね。オット、シメタ。買ってくれそうだと直感して
試着。買い物袋を持って店を出た。

 この世の中、本当に広くて狭い。サークルの色々なことはすぐに伝播し思わぬ
事を耳にすることが多い。あの人と出来ているわよ、先生しているらしいわよと、

その噂話のほとんどがありもしないことである。どこでどう話が曲線を描いて行く
のか、どの世界も同じようなことが繰り返されている。

 ケセラ、セラといきましょう!

 
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全国的に梅雨

2005年07月02日 18時25分15秒 | 心に留めた言葉
 全国的に梅雨である。
  「梅雨空、梅雨寒、梅雨晴れ

  梅雨茸、梅雨の雲、梅雨の月

  梅雨の蝶、梅雨穴、梅雨曇り

  梅雨の走り、梅雨明け……。」…出典は忘却して不明です。

このような天候時に、梅雨にちなんだ言葉を羅列してみた。
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ベルトを落として

2005年07月02日 18時12分27秒 | シルバー社交ダンス風景
 踊る身支度をしていた女性。ベルトを落としたのでそれを拾い上げようと腰を
かがめたところ、腰に激痛が!

 彼女、スリッパを履いてしばらく皆さんの踊りを見ていたが、腰の痛みには
勝てず踊る意欲を喪失。残念だが,今日は踊らずに帰宅された。

 年齢を重ねると、自分の意志に関係なくあちこちに身体の異常が湧き出て
くる。それでも私は、このサークルの踊り終了後、別の場所で、入場料300

円を奮発して1時間度踊りを楽しんできた。ダンスは最高!
 
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このごろの私 (第8編)

2005年07月02日 17時28分24秒 | 娘のエッセイ
 私が25歳を過ぎてから、突然母の態度が変わった。それまでは「結婚なんて
早くしなくてもいいわよ」と言っていた母が、ふと気がつくと「早く結婚しなさい症
候群」にかかっていたのだ。あまりの突然の変化に「冗談じゃないわよ!!」と
思わず私は叫びたくなった。

 それって、それって、あんまりじゃない?昔、よく言っていたじゃない。「結婚な
んてしたい事をしてからでいい」と。あれは全部、ただの建前だったのね、それ
を信じて? 貯金などなにもせずに、若いうちは自分を磨かなくっちゃね、とアフ
たー5にせっせと学校に通い、仕事に燃え、燃え過ぎて身体をこわして会社を辞
めて、再就職した先でも、なんの因果か、またまたハードワークの専門職。「こん
な機械相手の毎日なんて、もう嫌だ!」と再び転職めざしてオベンキョウの毎日
を過ごしているというのに……

 しかし、よく考えてみれば、母の言い分というのは、「やりたい事を一通りやっ
て、25歳を過ぎたらさっさと結婚しなさい」ということだったのかもしれない。

 この間、夕食の支度をしていたら、母が私にエプロンをつけてくれた。そのあ
との言葉が傑作だった。「エプロン、よく似合っているわよ」つまり、遠回しに結
婚しなさいと言ったのだ。

 この話、後日友人に話したところ、彼女は苦笑しながら、「なんで、そんなに
結婚させたがるんだろうね」と、やはり、親の結婚しなさい攻撃が激しいという
話を聞かされた。

 まったくどこの親も同じね。と、妙齢の女ふたりの会話は深夜まで意気さか
んだった。

 私も9月で26歳になった。誕生日が過ぎてから、母は一番にこう言った。

「あんたも、もう26歳なんだから、ちゃんと考えなさい」と。そのうち「もう○○
歳だよ」という言い方になるのは必定。前途多難だな、こりゃ。

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飴玉と歯医者

2005年07月01日 15時12分00秒 | シルバー社交ダンス風景
 歯がしみるので、歯医者へ。おかしいな?この減り方はと歯の裏側を金属で叩く。
少し痛みを感じる。歯が浮いていますね。日常生活で飴玉をなめませんか?

 いやー毎日なめていますよ。レッスンの合間に女性グンが提供してくれる飴玉
特に黒飴を、少なくとも一つのレッスンで3個はなめる。九つのダンスサークルに
所属しているから、一週間で少なくとも27個の飴をなめている。

 甘いものは歯によくありません。止めるようにと忠告を受けた。そして、歯が減っ
ていますね。食いしばりますか。このようなマウスピースがありますけれどと進め
られたがダンス仲間からそのような話は聴いていない。そのうちにと、返答し少な

くとも6ヶ月に一度は検診に来てくださいとアドバイスを受けた。先ほどの飴玉を
なめている期間は半年ぐらいですか?にいいえ、4年になりますと返答したら驚い
て歯が丈夫ですね。この歳で、2本欠けているだけですから。と

 これからは、飴の分、女性との会話が減るかな?
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