Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

インストール開始!

2008-01-09 12:25:38 | Weblog
今日からインストール作業を開始する。早朝に予約していたトラックをチェルシーにてレンタルし、自宅に戻ってきて荷物を積む。

しかし、ここはマンハッタン。なかなか自宅の近くに駐車場が見つからず、少し歩いた所に車を駐車し、荷物を積む。エリックの作品がかなり大型で、どうしても自分ひとりでこの距離を持ち運ぶことができず、その作品を今日搬入することは、残念ながら諦める。

SOHOまでドライブして行き、作品や展示台などをドロップ。オノ・ヨーコさんの作品と柳さんの作品の輸送が、アートシッパーの都合上、遅れていることに気付く。

柳さんの作品を借り入れているPhiladelphiaのFabric Workshop and Museumから、RegistrarのJanetさんがいらっしゃり、作品のインストールに関して細かい指示を受ける。私は繊維系の作品を直接扱ったのは初めてだったのだが、インストールに関して、どうしてもやはりかなりナーバスになる。会場のDirectorであるカールさんと、慎重にインストールするのだが、Janetさんの的確な指摘、かつ献身的な協力の元、無事インストール完了。かなり時間がかかったが、とても綺麗にインストールできて大満足。その様子は、オープニングにて!

明日9日のNew Yorkの新聞、Daily Sunに展示の告知が出ます。NY在住の方は、ぜひご覧になって下さい。また、1月17日発売の雑誌ARTiTには、展示のプレビューが掲載予定です。ぜひ皆様、ご覧になって下さい。

最後のお願い

2008-01-07 03:06:08 | Weblog
ブログをお読みの皆様

こんにちは、渡辺真也です。いつもこのブログを読んで下さり、ありがとうございます。展覧会の開始を目前に控えた今日、皆様に最後のお願いがあり、ご連絡差し上げております。

展示の実行委員会の方ですが、未だに資金不足に悩んでおり、展示を成功させ、日本への巡回に繋げていく為にも、皆様からの資金的支援が必要な状況にあります。

私は展示のタイトルに、あえて「戦後美術」という、限られた地域でしか通用しない言葉を使用しましたが、これには意味があります。いわゆる「戦後」という言葉そのものが、第二次世界大「戦後」、を意味するという地域は、極端な話、世界において日本とドイツくらいしかありません。しかし、私は、この「戦後」という言葉、そして終戦記念日、という言葉が好きです。

「終戦記念日」は、日本の「敗戦」記念日な訳ですが、この言葉には、全ての戦争が終わった日、という戦争終結への願いが込められている様に思います。

そして戦後、平和憲法を含む日本国憲法が誕生し、サンフランシスコ講和条約を経て、日本は再度国際舞台に独立国として復帰しますが、その同日に、日米安保条約が締結され、それは今に至ります。以来、憲法第九条は、この日米安保とセットで存在しています。

日米安保条約の一条を、皆様はご存知でしょうか?

日米安保条約 第一条:
国連憲章の武力不行使の原則を確認し、この条約が純粋に防衛的性格のものであることを宣明する。

日本は現在、アメリカの「対テロ戦争」という、非対称性そのものを相手とした永遠の負け戦に、「同盟国」として駆り出されそうになっていますが、まず、日本国とアメリカ国は軍事「同盟国」ではなく、国連憲章、そして日本国憲法とアメリカ憲法に基づく「条約国」であることを国民が認識する必要があります。さらに、アメリカがイラク空爆を国連の制止を無視して始めた以上、日米安保条約第一条が破られており、失効している、と指摘すべきです。

そして、アメリカ国民も、日本国に対し、正確な知識を得、さらに日本国民も、アメリカという国に対して、正確な知識を得るべきです。

そ・し・て、さらに、この国民という考えそのものがそもそも共同幻想であり、近代の中で生まれたことに対して、自覚的であるべきなのです。そこで初めて考えることができると思うのです。「私達は、誰と戦っているのだろう」と。

全ての戦争が終わった日から62年。しかし、今の日本は、「戦後」というより、もはや「戦前」です。私は、美術に携わる人間として、そしてキュレーターという交通を担当する人間として、多くの方に、9条が何なのか、そしてそれに関連した芸術作品が生まれてきたことを、知って頂きたいのです。

今後の活動を続けて行く為にも、皆様のご理解とご協力を得られたらと強く思う次第です。賛同して下さる方は、以下の口座までお振込みをお願いします。

りそな銀行  新宿支店
店番: 299
口座番号: 普通 3398948
振込み先名義:アトミック・サンシャイン・キュウジョウトニホンジッコウイインカイ
(銀行の振込み先名義で、書き込める範囲で書き込んでください)
(アトミック・サンシャイン・九条と日本実行委員会  会長 渡辺 真也)

一万円以上の寄付を下さった方全員の名前を、日本語版カタログの欄に掲載します。もちろん匿名の寄付も可能です。名前掲載に関しては、寄付の完了後にメールにてarticle9@gmail.com
までお問い合わせ下さい。

なお、10万円以上の寄付を希望される方は、展示終了後、展示実行に関する収支レポートをお送りするようにします。なお、企業スポンサーを希望する方は、カタログ及びwebサイトにて広告を行います。詳しくはメールにて
article9@gmail.com
までお問い合わせ下さい。

それでは、皆様からの寛大なるご理解とご協力をお待ちしております。失礼します。

渡辺真也

展示準備に全速力!

2008-01-05 14:42:34 | Weblog
年が明けてから、展示の広報その他に全速力で準備する。

Invitation Card数枚と、展示カタログを、メディア関係者、アカデミクス、そして展示協力者の方々に郵送する。お手伝いをしてくれそうな方が皆NYを出てしまっている為、全ての作業を一人でこなす。130人程度の人たちに送るのに、1日半かかった。こういう作業は、どうしてもかなり時間がかかってしまう。誰か、フライヤーまいて下さる人、大募集です!
article9@gmail.com
までご連絡下さい。

その合間を縫いながら、ファンドレイジング用の照屋勇賢氏の作品「さかさまの日の丸」の販売を行いつつ、展示実行の為の各種手配を行う。最後まではっきりしなかった、アートシッパーによる作品の輸送中の保険に関してもはっきりする。どうしても高額な作品(彫刻作品)に関しては、高額な保険料金が発生する。私の見積もりを大幅に超える額であったが、仕方がない。全て了解し、書類を完成させる。

私の自宅に準備してある作品その他を輸送するのに、Moverの方を予約しようかと思ったのだが、やはりこちらも高いので、トラックを数日レンタルすることにする。チェルシーのギャラリー4箇所からTVなどの機材を借りる際にも便利なので、3日間借りることにした。

以前書いた、民主主義を考える際に、人間個人と量子をパラレルすることにおいて何らかのヒントを得ることができるのではないか、と、考えていることが少しまとまりそうなので、書いてみたいと思うのだが、どうしても時間が取れない。リサーチする時間など、確保したいのだが、当分は不可能だ。展示の直前になっても作品販売をしなくてはならないというのは、キュレーターとしては失格かもしれない。しかし、そういった難しい展示を実現させて行くことが、力になっていくと思う。

もう少し。あと少し。ファイト!

新年あけまして、おめでとうございます

2008-01-02 10:21:01 | Weblog
新年あけまして、おめでとうございます。

今年の抱負は、今よりもう少し「安定」した生活を送る事です。もう少し、しっかりしたいと思いますので、ご声援の方をよろしくお願いします。

ニューヨークでは、セントラルパ-クで開かれた年越しマラソンに行って、4マイル完走してきました。でも、その後に大変な筋肉痛になってしまい、日ごろの運動不足を感じてしまうばかりです。

Atomic Sunshine展も開催まであと12日。また情報を掲載して行きますので、これからもブログの方、ぜひぜひ遊びに来て下さい。よろしくお願いします。