Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

最後のお願い

2008-01-07 03:06:08 | Weblog
ブログをお読みの皆様

こんにちは、渡辺真也です。いつもこのブログを読んで下さり、ありがとうございます。展覧会の開始を目前に控えた今日、皆様に最後のお願いがあり、ご連絡差し上げております。

展示の実行委員会の方ですが、未だに資金不足に悩んでおり、展示を成功させ、日本への巡回に繋げていく為にも、皆様からの資金的支援が必要な状況にあります。

私は展示のタイトルに、あえて「戦後美術」という、限られた地域でしか通用しない言葉を使用しましたが、これには意味があります。いわゆる「戦後」という言葉そのものが、第二次世界大「戦後」、を意味するという地域は、極端な話、世界において日本とドイツくらいしかありません。しかし、私は、この「戦後」という言葉、そして終戦記念日、という言葉が好きです。

「終戦記念日」は、日本の「敗戦」記念日な訳ですが、この言葉には、全ての戦争が終わった日、という戦争終結への願いが込められている様に思います。

そして戦後、平和憲法を含む日本国憲法が誕生し、サンフランシスコ講和条約を経て、日本は再度国際舞台に独立国として復帰しますが、その同日に、日米安保条約が締結され、それは今に至ります。以来、憲法第九条は、この日米安保とセットで存在しています。

日米安保条約の一条を、皆様はご存知でしょうか?

日米安保条約 第一条:
国連憲章の武力不行使の原則を確認し、この条約が純粋に防衛的性格のものであることを宣明する。

日本は現在、アメリカの「対テロ戦争」という、非対称性そのものを相手とした永遠の負け戦に、「同盟国」として駆り出されそうになっていますが、まず、日本国とアメリカ国は軍事「同盟国」ではなく、国連憲章、そして日本国憲法とアメリカ憲法に基づく「条約国」であることを国民が認識する必要があります。さらに、アメリカがイラク空爆を国連の制止を無視して始めた以上、日米安保条約第一条が破られており、失効している、と指摘すべきです。

そして、アメリカ国民も、日本国に対し、正確な知識を得、さらに日本国民も、アメリカという国に対して、正確な知識を得るべきです。

そ・し・て、さらに、この国民という考えそのものがそもそも共同幻想であり、近代の中で生まれたことに対して、自覚的であるべきなのです。そこで初めて考えることができると思うのです。「私達は、誰と戦っているのだろう」と。

全ての戦争が終わった日から62年。しかし、今の日本は、「戦後」というより、もはや「戦前」です。私は、美術に携わる人間として、そしてキュレーターという交通を担当する人間として、多くの方に、9条が何なのか、そしてそれに関連した芸術作品が生まれてきたことを、知って頂きたいのです。

今後の活動を続けて行く為にも、皆様のご理解とご協力を得られたらと強く思う次第です。賛同して下さる方は、以下の口座までお振込みをお願いします。

りそな銀行  新宿支店
店番: 299
口座番号: 普通 3398948
振込み先名義:アトミック・サンシャイン・キュウジョウトニホンジッコウイインカイ
(銀行の振込み先名義で、書き込める範囲で書き込んでください)
(アトミック・サンシャイン・九条と日本実行委員会  会長 渡辺 真也)

一万円以上の寄付を下さった方全員の名前を、日本語版カタログの欄に掲載します。もちろん匿名の寄付も可能です。名前掲載に関しては、寄付の完了後にメールにてarticle9@gmail.com
までお問い合わせ下さい。

なお、10万円以上の寄付を希望される方は、展示終了後、展示実行に関する収支レポートをお送りするようにします。なお、企業スポンサーを希望する方は、カタログ及びwebサイトにて広告を行います。詳しくはメールにて
article9@gmail.com
までお問い合わせ下さい。

それでは、皆様からの寛大なるご理解とご協力をお待ちしております。失礼します。

渡辺真也