Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

北京から東京へ

2008-09-09 01:44:58 | Weblog
北京では、万里の長城を登って来た。登ってきた、と書いたのは、かなりの急勾配だからだ。私も1時間程度登っただけで、汗だくだく、息が上がってしまった。しかも、前日にやたらと辛い四川料理を食べてしまい、お腹の調子が悪かったので、正直かなりキツかった。この万里の長城を西から、そして東から同時に歩いて行き、3ヵ月後に中央で出会って「さようなら」を告げたマリーナ・アブラモビッチとウレイは相当な体力が要求されたのだろう、ということが体感できた。

その後、798に戻り、Ulensのコレクションや、東京画廊のオープニングに顔を出してくる。東京画廊でのオープニング後の夕食に招いて頂いたのだが、中国人アーティストの友人たちがどういう訳か大量にいて、圧倒される。人口の多さと図太さを感じさせられた。その後、現地のアートイベントのコーディネーターの方と深酒をしながら、いろいろと語る。

次の日は故宮を訪ね、その後日本人の若いバックパッカーと一緒にカフェで一休み。そんな中、友人のアーティスト、シンレイがようやくベルリンから帰って来たので、新疆料理を食べながら、お話する。北京は新疆地区にほど近いため、モンゴル系の人が多い、とシンレイは話してくれた。

その後、ホハイという貴族の所有していた湖のほとりにあるバーで、深酒をする。シンレイは父も兄も歴史家、ということもあり、中国の歴史や政治経済の話などを中心に話したのだが、とても博識で、勉強になった。やはり中国のことは、中国人に聞くのが一番である。シンレイ、ありがとう。

今日は早朝に北京を出て、成田へと到着。夕方から、「ダダカン」展のオープニングに伺って来る。主催者の木呂さんも、オープニングが成功した様で、満足げ。そのまま2次会に参加したのだが、ゼロ次元の加藤好弘さん、秋山祐徳太子さん、竹熊健太郎さん、康芳夫さんらとお話する。特に康さんとは、私が中国帰りというのと、康さんが中国籍ということもあり、中国のお話で盛り上がる。私が中国の今後を案じる発言をすると、康さんは、中国は大きな船みたいなもので、今までいろんなものに何度もぶつかって来たから大丈夫、というお話を伺う。

加藤さんとは喫茶店をお茶を飲みながら、アジアとアートについて語る。加藤さんもインドやインドネシアが長かった関係で、いろいろと経験的示唆を与えてくれる。楽しい夜だった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。