ビットコインが破綻した理由が、不正アクセスによって違法にビットコインが引き出されたことだと知った。これは非常に興味深い事態だ。なぜなら、通常の貨幣は近代国民国家内部のネーションの信用に結びついたものであり、刑事訴訟というのは、ネーションの内部のみに通用するものだからだ。
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近代国民国家では主権者である国民の相互間に、私達が使う貨幣が今後も使われるだろうという信用の連鎖から、貨幣が流通し、その結果価値が生まれる。またネーション内部の悪事はその国家の法律で裁かれるが、その外部での悪事は国際間で協議され、それが破綻すると国家間の闘争、つまり戦争となる。
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戦争とは他の手段をもってする政治の継続である、と説いたクラウゼビッツに対して、そうではなく、政治は異なる手段による戦争の継続である、と説いたのはフーコーだった。これは三十年戦争の延長線上に生まれた国民国家概念を、敵対概念を明確化して戦争を終わらしたと捉えるフーコーの慧眼だろう。
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ビットコインは近代国民国家内部におけるネーション間の信用に基づかずに流通する前代未聞の貨幣だった。これが不正アクセスにより違法に引き出された場合、既にネーションを超えた「犯罪」の為、国内法を適用することが困難で、裁く側と裁かれる側の主権と義務の範囲が、錯綜してしまっている。
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ここで「犯罪」と括弧に括ったのは、犯罪とは悪事を国内法で裁いた場合の概念だからだ。つまり、日本国の国内で人を殺した場合、殺人罪という犯罪で逮捕されるが、仮に日本国と他国が戦争になり、日本兵が他国の兵隊を殺した場合、それは国内法で裁かれることはなく、「犯罪」とはならない。
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グローバル化の結果、国民国家という概念が形骸化しつつあり、その範疇の再定義が求められている。例えば各国の憲法そのものを、国連憲章の下部概念として自然法の範疇に位置づけるなどして序列化し、主権国家の法概念が国際法として一致させる等の工夫が求められるだろう。
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今回のビットコインの件は、もしも柄谷行人のNAMやQが成功した場合、一番最初に現れたであろう問題とも言えるだろう。つまり、貨幣をどう管理するかという問題だ。これは世界で最も難しい難問の一つだろう。
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通貨発行権は通常、中央銀行に限定される。日本の場合、日本銀行券だが、この券自体には価値は無い。地域通貨が成長すると納税の問題が発生するという行き詰まりがあるけれど、この点をロン・ポールの様なリバタリアンはどう考えるのだろうか?
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近代国民国家の場合、その国家内で流通する貨幣を独占的に刷ることができるのは中央銀行だけれど、主権者である国民と、そこから代表される議会と議院内閣制の下、中央銀行の独立性を認めることが法的に何故可能なのかが、私にはまだ良く分からない。ニュートンやケインズの遺産だろうか?
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ビットコインの破綻を考えていると、アベノミクスによる円の破綻の序曲にならなければ良いなと思う。大量に刷った日本円で日本株を買って株高を演出し、それで「Buy Abenomics」とか言った矢先にソロスに日本株を売られるとか、92年のポンド危機の様な破綻がもう見えているのでは。
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ニュートンの考えた貨幣の価値はとても錬金術的で、究極的にフリードマン的なマネタリズムに近いのではないか。
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ビットコインの発明者である「中本哲史」氏(京大教授の望月新一氏とも言われる)の論文「ビットコイン:P2P 電子マネーシステム」は、歴史的論文になる可能性が高い。この論文の読後感、どこかマリネッティの『未来派宣言』に似ている。 bitcoin.co.jp/docs/SatoshiWh…
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ビットコインの発明者ではないかとささやかれる京大教授の望月新一氏は、23歳でプリンストン大学で Ph.D を取得しているって、天才すぎるね。
JPモルガン社長の回答が実に秀逸。特に末尾が。思わず唸るなあ。
「どうして美人はつまらない男と結婚するの?」「賢い男は美人とは結婚しないからさ」自称美女の質問にJPモルガン社長が鮮やかに返答
goo.gl/GkmeRW
その人自身が今まで経験した過去の総和が、その人を形作っている。そして、その人が知覚できる情報の総和が、自然である。すると自然の知覚は、その人自身が今まで経験してきた過去の総和に比例して大きくなり、さらに自然はその人の心の中にあると言えるだろう。
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チクセントミハイの言うフロー体験とは、流れ(flow)としか呼ぶことのできない、物事に没頭した時に忘れ去られる自己の存在、すなわち主宰性ではないか?デカルトが本来的に目指したのは、このフロー体験としての「考える」行為を可能とする主体としての私だったのではないか?
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ナポレオン戦争が招いたネーションの問題と、フィヒテが答えを出そうとした個とネーションの問題は、過去200年間、全く解決していない。そして結局、ルナン的な成文憲法的考えが、打算的に支配的になったのではないか?
伊勢の中宮と外宮を、20年に1度入れ替わるのみならず、20年に1度だけ重なり合うとみなした場合、それはそれは歓喜天の様な、性交の状態を指すのかもしれない。