池井戸潤著『下町ロケット』小学館 2010.11.29 第1刷
1,700円+tax
おススメ度:★★★★★
第145回直木賞受賞作の経済小説。受賞後マスコミ等で取り上げられ随分と話題になった作品であるが、僕の生来の悪癖?で、こうまで世間で絶賛されるとなかなか素直に飛びつかない。
よってしばらく放置していたのだが、友人からもらった何冊かの本の中に入っていたので遅ればせながら読んでみた。
僕の中で“経済小説”といえば、この分野の草分けとも言える、城山三郎とか
梶山季之と随分と古い世代の作家で、続いて清水一行やら山崎豊子、深田佑介といったところである。
もうちょっと時代が下ってもせいぜい真山仁くらいか。
特に嫌いな分野ではないし、時折かなり興奮させられる内容を持った作品に出会うこともある。本作はまさにかなり興奮して読んだ作品である。さすが直木賞を受賞するだけあって作品構成、文章力共に抜群の出来である。
物語の内容はあまりにも有名で今更書きこむのは割愛するが、下町の中小企業が大企業を向こうに回し真っ向勝負して勝つ、という胸のすくような物語。
最近、“ものづくり日本”がその本領を発揮できず元気がなくなっていく状況が続く中、こうした作品がヒットする背景には、やはり「技術大国日本」の伝統を守りたい!という国民の願望があると思う。
近年、若き企業家が従来の有名メーカーの殻を打ち破って世界に挑戦する、という姿が報じられており、期待したいものだ。
1,700円+tax
おススメ度:★★★★★
第145回直木賞受賞作の経済小説。受賞後マスコミ等で取り上げられ随分と話題になった作品であるが、僕の生来の悪癖?で、こうまで世間で絶賛されるとなかなか素直に飛びつかない。
よってしばらく放置していたのだが、友人からもらった何冊かの本の中に入っていたので遅ればせながら読んでみた。
僕の中で“経済小説”といえば、この分野の草分けとも言える、城山三郎とか
梶山季之と随分と古い世代の作家で、続いて清水一行やら山崎豊子、深田佑介といったところである。
もうちょっと時代が下ってもせいぜい真山仁くらいか。
特に嫌いな分野ではないし、時折かなり興奮させられる内容を持った作品に出会うこともある。本作はまさにかなり興奮して読んだ作品である。さすが直木賞を受賞するだけあって作品構成、文章力共に抜群の出来である。
物語の内容はあまりにも有名で今更書きこむのは割愛するが、下町の中小企業が大企業を向こうに回し真っ向勝負して勝つ、という胸のすくような物語。
最近、“ものづくり日本”がその本領を発揮できず元気がなくなっていく状況が続く中、こうした作品がヒットする背景には、やはり「技術大国日本」の伝統を守りたい!という国民の願望があると思う。
近年、若き企業家が従来の有名メーカーの殻を打ち破って世界に挑戦する、という姿が報じられており、期待したいものだ。
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