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冒険小説を主体に読書してますがその他ジャンルでも読んだ本を紹介します。最近、気に入った映画やDVDの感想も載せてます。

マーク・グリーニー著「暗殺者の復讐」⭐️ネタバレ注意!

2015-05-08 08:52:02 | 「カ行」の作家
マーク・グリーニー著「暗殺者の復讐」早川書房 2014.5.20 第1刷

★ネタバレ注意!★








★ネタバレ注意!★



おススメ度:★★★★★


前作でロシアンマフィアのシドレンコの抹殺を固く誓ったグレイマンはその目的達成の為、彼の牙城目指して飛行していた。
推進装置付きのハングライダーで!シドレンコのサンクトペテルブルクの牙城は50名を超える部下たちが護衛していた。
が、グレイマンは難なくシドレンコをぶち殺すことは読者の誰一人として疑う者はいないであろう。さて、問題はその後である。グレイマンはいつもの通り窮地を脱して逃れたのであるが、その彼を一部始終監視していた存在があった。それはCIAの民間下請会社とも言えるタウンゼンド・ガヴァメント・サーヴィシィズ。
監視手段は今流行りのドローンである。このドローンに顔認証のソフトを使って上空から捜査対象を瞬時に識別できる。さらに対象者の歩容(各人固有の歩き方)パターンを記憶させると、顔が見えなくても識別可能となる怖るべき追跡者となる。
かくしてグレーマンはシドレンコの牙城襲撃前から脱出した後も一部始終監視されていたのだ。こうなるともう従来のSDRの手法を駆使しての追跡排除など不可能となる。やっと安全と思われたストックホルムのやすやどで眠るグレイマンをタンゼントの暗殺チームが殺到する!グレイマンもいよいよダメか?と思われたその時思いもしない助っ人が現れる。その名はラッセル・ウィトロック。CIA時代の暗号名をデッドアイという。今回の原作のテーマがこのデッドアイとなっている。ということは彼こそが今回のキィパーソンなのだ。
そしてこの男実はタウンゼントの独行工作員なのであるが彼の真の目的はイスラエル首相の暗殺。それもグレイマンの名をかたっての犯行を目論んでいる。それを察知したモサドの機関員がわりこんでくる。それも飛び切りの美人工作員を含めて。
これ以上バラすと全部ばらすことになるので止めておくが、このシリーズのエンディングも近い予感がする。何故ならキエフの謎の他に一番のなぞである、なぜ「見つけ次第射殺」の決定が下されたのか?この謎だけが現在残った。そしてこの疑問を解くために彼グレイマンは合衆国の土を再び踏んだのであった。ああ、早く第5巻目をだしてぇ!

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