min-minの読書メモ

冒険小説を主体に読書してますがその他ジャンルでも読んだ本を紹介します。最近、気に入った映画やDVDの感想も載せてます。

デボラ・クーンツ著『規格外ホテル』

2015-06-24 11:01:14 | 「カ行」の作家
デボラ・クーンツ著『規格外ホテル』創元推理文庫 2014.6.12第一刷 1,447円+tax

おススメ度:★★☆☆☆


ラスベガスにある巨大ホテル「バビロン」のお客様係り女主任、すなわちトラブルシューターであるラッキー・オトゥールが主人公の第2弾。
第一弾は未読であるが今回のトラブルはのっけから大通で横転したトレーラーに積んであった巣箱から逃げ出した大量のミツバチ。
道行く人々を無差別に攻撃しはじめたものだからたまらない。一部の人々は逃げ場を求めてホテルバビロンのロビー逃げ込む事態に。
驚いたラッキーは現場に向かうも有効な手立てはない。警察と消防を呼んで何とか事態を収拾した束の間、大事件が発生。
悪名高き女オッズ屋がサメの水槽に投げ込まれ、サメの餌食になったというもの。彼女と最後に一緒にいたところを監視カメラが捉えたのだが、その人物とはなんと部下の彼氏。
当然疑惑が彼に向けられ、ラッキーはその無実を証明すべく立ち回るのであるが、事件は思わぬ方向に向かい謎だらけとあいなる。
物語の舞台、背景、その他主人公を取り巻く人々のキャラが面白く、面白いプロット展開になるものと大いに期待したのであるが、肝心のこの主人公のキャラが気に食わないのだ。
彼女が有能であるのはわかる。だがその有能さを描くにしてももう少し謙虚に描けないものか?
それより何より彼氏の存在、いや彼氏そのものの描き方が気に食わない。いい年した女主人公がまるで女子高生の恋愛ごっこのように振る舞う姿は滑稽でありかつ醜悪でもある。
第一作が彼氏募集中。二作でゲット。三作目、もしこれがあるならば、間違いなくこいつと別れて別なのを探してる、というのが如実に創造出来る代物。
これだけの素材が用意されたならば、例えばドン・ウィンズロウのような作家の手にかかれば遥かに軽妙洒脱な作品となったであろうと想像に難くない。
とにかくページをめくる速度が鈍る。なぜ?眠ってしまうから・・・読了まで2週間もかかってしまったぜいw

最新の画像もっと見る

コメントを投稿