小川一水著『天冥の標Ⅷジャイアント・アークpart1』ハヤカワ文庫 2014.5.20第1刷
★★★★☆
メニー・メニーシーブ星の水槽に隠れていた怪物がそこから這い出して広まった奇怪な病気。その怪物とは硬殻化した救世群の盟主の長女イサリであった。かくして読者は長い長い物語の航海の後でやっと本シリーズの最初第一部に舞い戻って来たことを知る。
そのイサリは冥王叛未感染の人類との、種の存続をかけた壮絶な戦いの中でアイネイア・セアキを逃すといった救世群への裏切りの罪を問われ妹ミヒロの命によって冷凍睡眠されたのであった。その間何と300年の長きに渡って。
今そのような長い眠りから起こされたイサリに与えられた役割とは何なのだろう?
本編によって今まで謎であった事柄が徐々に理解されるのであるが、物語がいよいよ佳境に入って来た予感がする。だが、まだ先の巻が多くあることを考えると予断は許されないのかも。
本編はイサリの視点から第一部の物語が語られて興味深いのだが、アインの面影を残すカドム・セアキへの恋心が切ない
★★★★☆
メニー・メニーシーブ星の水槽に隠れていた怪物がそこから這い出して広まった奇怪な病気。その怪物とは硬殻化した救世群の盟主の長女イサリであった。かくして読者は長い長い物語の航海の後でやっと本シリーズの最初第一部に舞い戻って来たことを知る。
そのイサリは冥王叛未感染の人類との、種の存続をかけた壮絶な戦いの中でアイネイア・セアキを逃すといった救世群への裏切りの罪を問われ妹ミヒロの命によって冷凍睡眠されたのであった。その間何と300年の長きに渡って。
今そのような長い眠りから起こされたイサリに与えられた役割とは何なのだろう?
本編によって今まで謎であった事柄が徐々に理解されるのであるが、物語がいよいよ佳境に入って来た予感がする。だが、まだ先の巻が多くあることを考えると予断は許されないのかも。
本編はイサリの視点から第一部の物語が語られて興味深いのだが、アインの面影を残すカドム・セアキへの恋心が切ない
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