Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 島旅仲間と行く、恒例の夏の島旅。今年は、唐津沖に浮かぶ佐賀の7有人島の一つ、馬渡(まだら)島へとお誘い頂きました。毎年、企画ありがとうございます!朝10時前の西鉄電車で、まずは福岡天神へと上りました。
 天神からは電車で唐津へ。地下鉄各駅~唐津方面へは、格安運賃の高速バスに対抗して、普通列車用の「2枚きっぷ」が設定されています。ところが券売機に口座はなく、駅員さんに聞いてみればJRの駅でしか買えないとのこと。これは改善して頂きたいですね。


 唐津まで片道930円になるはずが、通常運賃の1,140円になってしまい、計算外の出費に。細かい不満を吹き飛ばすような、まばゆい白い電車がやって来ました。新型の305系電車です。


 305系電車はJR九州の最新型電車で、デザインには815系のロングシートタイプとの共通項も見い出せます。815系では「硬い」との評がある木の座席も、305系ではクッションが厚く、改善された点も。
 1号車だけは「観光仕様」で、床がフローリングの仕上げに。4扉、ロングシートの通勤電車ながら、通勤電車ばなれした雰囲気です。


 姪浜からJR線に入ると、液晶画面のインフォメーションでは、停車駅ごとに観光案内が流れていました。
 休日ダイヤでは下り5本、上り4本に限られる快速電車ですが、かなりの駅を飛ばす本格的な快速運行。天神~唐津は1時間と、普通電車より10分以上早く着けます。ライバルの高速バスとも、遜色ない所要時間です。


 でも高速バスなら、回数券で700円台。本数も1時間に2~3本と多いし、呼子方面への乗り継ぎも唐津のバスターミナルでできるので便利です。
 それでも筑肥線を選んだのは、この車窓があるから! 夏の玄界灘は、何度見ても美しいものです。地下鉄直通の電車は6両と長いので、海を見ながらガラガラの車内で足を伸ばし のんびりしました。


 筑前前原から先は、ドアは各自ボタンで開閉する方式になります。本州以北だとあちこちで見られるけど、九州では筑肥線が唯一。案内が、しつこく車内放送で繰り返されます。


 松原の中をノンストップで駆け抜ければ、唐津ももうすぐ。


 1時間のショートトリップを終え、唐津で下車。情報を手に入れようと観光案内所に行ってみたら、女子でたいそう賑わっていました。
 女子のお目当ては、アニメ「おそ松さん」のスタンプラリー。「おそ松くん」の大人になった姿を描いだギャグアニメで、意外と女性に受けた…という知識はありましたが、ここまでの人気とは。というわけで僕らも船の時間まで、「さが松り」に参加してみました。


 虹の松原コースと唐津城下町コースの2つがあり、城下町コースは駅チカのポイントが多くて気軽に参加できます。
 駅の観光案内所で1つ目のスタンプをゲットして、2つ目は観光物産館の「アルピノ」。開始5分で1/3を達成です。


 猛暑日にはありがたいアーケード街に入れば…


 3つ目の特設売店「さが松アート」。空き店舗を有効活用したスペースに、「おそ松女子」が集まっていました。
 コラボグッズも揃ってますが、Tシャツは追加生産中で、11日には入荷するとのこと。ただ「殺到」が予想されるので、整理券での入店になるそうです。午前中の整理券番号は、なんと1~600番。午後まで含めて、何人の来店を予想しているのか…聞きしに勝る人気っぷりです。


 バスセンターの前で、唐津牛のハンバーグ&ステーキを食らい、パワー回腹!


 公共施設との複合化で、美しく生まれ変わったバスセンターにて4つ目のスタンプゲット。「おそ松」からは離れて、呼子行きのバスに乗り込みます。
 さすがは夏場、あちこち遊びに行く人で、バスは満席になりました。


 30分ほどバスに揺られて、呼子着。スーパーで夜食の買い出しをして、港へと向かいます。


 呼子からは4島への航路が発着しますが、フェリーターミナルはありません。それぞれの航路の港があり、乗船券は船内で購入します。
 馬渡島行きは、加唐島行きと同じ桟橋からの発着です。


 馬渡島行き航路は、1日4往復。時刻は、事前にしっかり確認を。






 海に出ると、夏の旅に出た感を強くします。


 呼子発着の4航路で、馬渡島行きは唯一、名護屋港に寄港します。車で来るにはこちらが便利なようで、ガラガラだった船はずいぶん賑わいました。
 ここもやはり、釣り客の姿が目立ちます。


 呼子を出て約40分、馬渡島に入港。岸壁では、卒業制作で描かれた壁画が出迎えてくれました。離島ではよく見る風景です。
 描いた子どもたちは、今も島にいるのでしょうか。


 山下旅館さんの車で、まずはお宿へ。港から徒歩圏内の、古くからの旅館です。
 冷房の効いた部屋に入ると、しばらく身動きができなくなりました。潮風でいくぶん涼しいとはいえ、外は35度超えの猛暑日です。


 夕方、少し涼しくなってきたのを見計らい、一念発起して島内探検に出発!
 島には今もいくつかの集落がありますが、昔は集落だったのかなと思わせるような跡もいくつか。舗装路から、あまり使われていないような脇道がいくつも分かれています。


 島内では、イノシシ注意! しかし防御する術も逃げ場もないだけに、どう注意しようか最後まで答えは出ませんでした。
 野生のヤギも島の名物だったそうですが、イノシシにかなりやられてしまっているとのこと。


 島の案内図。


 宿から歩いて30分ほどで、馬渡島教会へ。小さな島にある、木造の立派な教会堂です。
 教会前の墓地に並ぶお墓も、日本式の墓石の上に十字架を載せた形。佐賀県にはなりますが馬渡島もまた、隠れキリシタンの島でした。


 牧師さんにお許しをもらって、教会堂の中へ。木で組まれた祈りの場には、歳月を重ねるほどに磨きこまれてきた美しさがありました。


 宿に戻る頃には、日暮れの時間。船の最終は18時に着いてしまっており、島の1日が終わろうとしています。


 島内に食堂はないものの、港の集落には何軒かの商店や酒屋があり、自販機もあるので助かりました。


 島旅の楽しみは、新鮮な魚介類。さすがは唐津で、魚とともにイカの刺身が食卓を飾りました。
 満腹になってしまえば、「やるべきこと」はありません。お酒をちびちび飲みながらオリンピック中継に見入り、のんびりした時間が流れていきました。

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