Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 中国返還20周年を迎えたばかりの香港へ、シーズンオフと言われる7月に突撃してみました。
 「中国」というくくりでは、高校の修学旅行で北京に行ったことがあります。しかし1国2制度の香港。中国共産党に怒られる覚悟を決めれば、「はじめての国」と言ってしまっていいでしょう。ひさびさの感覚に、ワクワクします。


 香港までの往復に利用するのは、香港航空系のLCC「香港エクスプレス」。7月14日(金)限定で出ていた午前8時発の、激安臨時便を抑えました。
 久留米から朝一のバスで間に合わなくもないけど、初搭乗のLCCともなれば慎重にいきたいところ。念のため、博多に前泊しました。


 旅行用品の買い出しを終え、博多駅「くうてん」のA&Kで乾杯。アサヒとキリンの生ビールがウリのビアレストランです。旅先でも、うまいビールに出会えるといいな。


 今日の泊まり、当初は空港近くの「ステイエアポート」を抑えていました。ところが前日、水漏れとかで部屋が使えなくなったとの連絡があり、代わりに案内されたのは博多駅近辺の宿。
 メールの住所を頼りに歩いて行ってみれば、あれ、ワンルームマンション・・・?


 玄関先に待っていたスタッフさんの案内で、中へ。エレベーターで「住民さん」と一緒になったけど、特に不思議な顔もされなかったので、慣れているのかな。
 ちゃんと受信料を払っている(笑)1003号室に入ってみれば・・・


 そこそこ、ホテルっぽくなってました。


 キッチンは、いかにもワンルームといった感じ。飲み物や、夜食用のカップ麺が準備されているのは嬉しい心配りですね。


 押し入れがクロゼット代わり。予備の布団が積まれていて、服をかけられません(苦笑)。


 お風呂とトイレがセパレートで、入浴剤の準備があったのは好感。ただお湯の「出」は、ホテルではなくマンションのそれでした。
 思っていたのとはずいぶん違う「前泊」ではありましたが、ひさびさに博多暮らしに戻った感覚、悪くはありませんでした。


 ほどよいクッションのベッドで熟睡して、朝5時に起床。


 玄関先にかけられた鍵箱にカードキーを返せば、チェックアウト完了です。
 6時に呼んでおいたタクシーは、定刻に玄関で待ってくれていました。国際線までは10分少々。1,070円でした。


 「香港エクスプレス」の案内があったLカウンターに行くと、すでに同じ便に乗る人が集まり、行列もできていました。
 しかし一向にスタッフが現れる気配もなく、おかしいと思った人が他社スタッフにたずねたところ、遠く離れたEカウンターですでに手続きが始まっていることが判明!いくらLCCとはいえ、案内もなしに手続き場所が変わるとは…これで乗り遅れても、「自己責任」なんでしょうか。


 出国手続きの時間も7時~7時15分と限られており、余裕を持って来ておいてよかった。その限られた手続き時間にも、ずっと後のソウル便に乗る気の早い人が混じり、間に合うかヒヤヒヤしました。
 インバウンド需要の高まりを受け、充実してきた国際線ターミナル。出国後エリアはセブンに続き、軽食コーナーも拡充されていました。


 51番ゲートへの案内に従って進むと、奈落に落ちていくようなエスカレーターが。


 予想通り、飛行機まではバスでの移動になるようです。香港まで片道6千円ちょっと、何があっても文句は言えません。




 沖合停泊のエアバスに乗り込めば、香港へのフライトが始まります。


 座席はLCCサイズ。国内線LCCと同レベルのシートで、4時間近いフライトではちょっと窮屈な感じでした。しかし金曜日の早朝便なのに、ほぼ満席の盛況ぶりなのは激安運賃ゆえ。日本人と香港人の割合は半々といったところです。
 香港らしく、エアコンは強め。飛行時間も長いだけに、長袖の羽織るものがないと辛い時間を過ごす羽目になります。


 離陸後も、まずまず安定した飛行が続きました。機内での食べ物、飲み物は有料で、持ち込みも禁止なので、飲まず食わずの苦行が続きます。
 もちろん機内エンタテイメントなんて気の利いたものもなく、旅の無聊を慰めてくれるのは機内誌。広東語で読み解く日本各地の観光情報も、新鮮なものです。


 空港から市内までの各種交通機関のチケットは、機内販売で買うとお得。日本人には買えない、日本各地の鉄道パスの案内を見ていると、うらやましくなります。


 時差1時間を引き、現地時刻では10時30分過ぎ、ほぼ定刻に香港着。この点だけはLCC「らしく」ならずに幸いでした。
 ターミナルへのバス移動から入国手続までも40分で終わり、11時過ぎには無罪放免。さっそくATMで香港ドルを引き出し、行動開始です!


 とはいえ、腹が減ってはナントヤラ。割高なのは重々承知で、まずは元気を出そうと、空港ロビーの中華料理店・翡翠拉麺小籠包へなだれ込みました。
 四川担々麺(60HKD≒890円)に小籠包(39HKD≒580円)。うん、なかなかいけます。ビール「ブルーガール」(32HKD≒480円)も軽い口当たりで、ぐいぐい飲めます。


 肉まん(38HKD≒570円)も食べて、お腹いっぱいに。
 お勘定の際には、香港の一般的な飲食店と同様、10%のサービス料が付加されました。さすがは空港、なかなかの値段やなと思っていましたが、今にしてみれば、さして高い方ではなっかったとも思います。


 到着ロビーでは、市内まで20分台で結ぶ機場快線こと「エアポートエクスプレス」のチケットカウンターが手招きします。
 鉄っちゃんたるもの、鉄道で市内に入りたい気は やまやまなのですが、帰路で乗ることにしているので、香港版nimoca「オクトパス(八達通)」だけを買って失礼しました。




 ターミナルを出ると、太陽光のふりそそぐギャラリーコーナーが。なかなかシャレた雰囲気です。


 屋外のバスターミナルに出ると、南国らしい強い日差しが照り付けました。雨季なのに晴れているのは、ありがたいような、恐ろしいような…
 ただ、同じく蒸す日々が続く九州と比べて大差ないかなと、この時は思っていました。


 香港島方面のエアポートバス・A11系統に乗り込みました。列車もいいけど、香港らしい2階建バスで旅のスタートを切りたかったのです。
 もちろん市内まで100HKDを超える列車に比べ、半額以下の40HKD(590円)で済むというのも、大いなる魅力ではあります。


 背丈がノッポなので日本の2階建てバスのように、身をかがめて歩く必要がありません。
 テレビモニタには1階のラゲッジスペースが映し出されていました。


 市内に向けて出発!韓国、台湾に比べて、バスの走りはおっとりした感じです。視線が高い分、スピードを感じにくいだけかもしれませんが。
 さっそく高層ビルが林立するものの、山の緑も豊かな印象。仁川空港からソウル市内へ向かう時と、通じる印象があります。


 高層マンションにへばりつく、竹製の足場。この後、市内で何度も目にしました。


 入り組んだ海岸線には、海鮮料理屋が並びます。香港、都会なだけではなさそうです。


 九龍の市街地が近づいてくると、巨大なコンテナターミナルの中に突っ込みました。さすがは貿易港、神戸や釜山をしのぐ物流量です。土地が少ないだけにコンテナの密度も濃く、圧倒されます。


 九龍で客を降ろし、海底トンネルを抜ければ香港島に上陸です。
 ほとんど人のいない1階には、ヨーロッパ各地で見たような案内モニタが装備されていました。


 マカオ埠頭で下車。街で言えば、上環のやや西のはずれになります。


 バスとおなじく、ノッポな2階建てトラム。香港にやってきたことを、否が応でも実感します。早く乗ってみたい!


 しかし肩の荷も重いので、まずはホテルにチェックインです。今回は世界的ホテルチェーンの一つ、イビス香港セントラル・アンド・シェンワンを早めに予約しておきました。
 中環にあるのか上環にあるのか分からない名前ですが、実際は中環から離れた側の上環です。


 所定のチェックインは14時なのに、1時間以上も早いチェックインを認めてもらい感謝。ネット上には、朝にチェックインしてしまった猛者もいるようです(笑)。
 オーシャンビューの部屋へのアップグレードを勧められましたが、お金を使いたいところは他にもあるので、ここでは誘惑に打ち勝ちました。


 というわけで、8階のシティビューの部屋にチェックイン。冷房がガンガンに効いていて、ありがたいです。
 そしてこの天井の高さ。窓も大きくて、解放感があります。


 窓の景色はほとんど、向かい側の高層マンションで埋められていますが、足元を見れば公園になっていて、ごちゃごちゃした感じではありません。


 トイレとシャワーもきちんと区切られていて、清潔。
 ホテルの高い香港にあって、2泊21,857円(諸税、手数料込み)はなかなかお値打ちに感じられました。


 廊下の窓からは、トラムの姿を追うことができました。オーシャンビューはいいけど、トラムビューの希望は出せばよかったかな?
 でも、あまり部屋からの眺めがいいと、出不精になりそう。ほどほどの眺めの部屋だったのは幸い、荷造りしなおして、街へ出かけよう!


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