Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです





 保戸島で迎えた朝。夜中も雨が降り続いていましたが、朝起きてみるとだいぶ弱まっていました。
 旅先の朝ごはんって、なぜこんなにうまいんだろう。昨夜は満腹メーターを振り切ったのに、ご飯を2杯いただきました。


 雨もほぼ上がったので、島内散策へ。RC住宅が特徴的な島ですが、ところどころには古い木造家屋も残ります。
 ペンキ塗りの下見板がレトロなこちらの建物は、一時期商店を営んでいたとか。今は空き家状態で、朽ちるに任せる状態なのは惜しいことです。


 石積みの擁壁も、立派で強固。
 コンクリート擁壁に作り替えられた崖も多い中で、今も現役で島の暮らしを支えていました。


 人口減少が進む島では、坂道を登るほどに空き家が増えて行きます。
 島を出ずとも、空いた「平地」の住宅に引っ越す人も多いのかもしれません。


 集落を抜けた展望スポットで1枚。対岸に見えるのは九州本土で、100mの海峡は泳いで渡れそうに見えますが、流れが速くまず無理なのだとか。
 養殖イカダを背景に、高速船が入港してきました。


 山を越えて、島の東側に出てきました。島唯一の「ビーチ」には岩場を越えて行くほかなく、島のガイドマップにも眺めるだけがよいと推奨されています。
 特にこの日は波が高く、浜に近付くのは難しそうでした。




 港の北側は、新たに埋め立てられた住宅街。ペンシルビルの住宅が整然と並び、また違った風景です。
 タイル張りできれいに仕上げられた家が多く、豊かだった時代を伝えているようでした。


 こんなに狭い間隔で、どうやって建てたんだろう。


 ただこの「高級住宅街」にも人口減少の波は押し寄せ、ところどころが歯抜けになっています。
 本来、表れるはずのなかった3面が露わになった住宅も。窓がなく素っ気ない外観は、逆にデザイナーズ住宅のようにも見えました。


 島の住宅で特徴的なのが、この横向きマンホール。庭どころか犬走りすらない家では、地下に汚物を貯められないためだと推測しました。
 人力で運ぶためLPガスタンクが小さかったり、必ず建物にくっつくように流し台が付いていたりと、島の家はいろいろな特徴を持っています。






 島内は猫だらけ。軒先やテトラポットなど、思わぬ場所から出てきます。
 ただ島民全員から可愛がられている存在ではないようで、猫避けのペットボトルや「嶮山」を置いている家も多かったです。


 島唯一の食事処、小料理「大川」でランチ。2千円のコースはまず、鉄板焼きと刺身が出てきました。
 黒い切り身はマグロの心臓で、焼くと肉のような食感。刺身の近海物のマグロは冷凍しておらず、とろけるような味わいです。これでも夏場なのでマグロが痩せているらしく、秋口のマグロは絶品とのこと。


 別料金1万円で頼めるのがこちら、かぶと焼! 魚でも肉でもない、「火山」と形容したい様相です。見た目のインパクトがとにかくすごく、一同大盛り上がりでした。
 頭とはいえ食べる部分は思いの他多く、8人で格闘したもののだいぶ残してしまいました。定食とセットなら、10人でも充分な分量です。


 さらに、ひゅうが丼まで。かぶとまで入れても1人当たり3千円ちょっとで、さすがは漁の島です。


 24時間の滞在を満足のうちに終え、4時の船で帰路につきました。
 マグロのシーズンの秋口に、また来たいものです。


 帰路は「にちりん」と「ソニック」の乗り継ぎで帰福。大分県南の特急も、787系に代わり快適です。
 天気がぐずつき気味だったのは残念でしたが、それでも充分に楽しめた夏の週末でした。

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