Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 JR九州ではダイヤ改定のタイミングで、冊子版の時刻表を窓口で配布しています。今春号も224ページに渡る立派なもので、JR九州や三セク各社の全駅・全列車が掲載され、しかも無料。
 以前は自由に取れる場所に置かれておらず、駅員さんに申し出ないと手にできない「知る人ぞ知る」存在で、それでもすぐ品切れになっていました。
 しかし今春、南福岡駅の窓口で「ご自由にお取り下さい」と山積みにされた時刻表は、4月を過ぎても在庫が。スマホで時刻検索ができる昨今、無料であっても紙の時刻表を手にする人は少数派になってきたのかと、時代の流れを感じました。

 無料の時刻表ですらかつ苦戦、いわんや有料版をおいてをや。
 九州内の時刻表はJTB版が2000年に廃刊になって以降、交通新聞社版「九州時刻表」と、九州旅行案内社の「綜合時間表」が頑張ってきましたが、10月号をもって「綜合時間表」が廃刊になりました。通巻930号、創刊59年の長い歴史を誇る時刻表でした。

 掲載範囲は九州内のみながら、コンパクトなサイズに旅行情報を網羅。他社では割愛されているような民鉄線やローカルバスの時刻も詳しく、綿密な旅行計画を立てる際には愛用していた時刻表です。
 そう、ネットであらゆる交通機関の情報が手に入るようになってから、僕自身もめっきり買う機会が減った時間表ではあったんですよね。
 最終号の巻頭のお知らせある通り、「情報デジタル化のさらなる進展により、現在のコンセプトでは今後の市場に対応できない状況」が、伝統の時間表を苦境に追い込んでいました。

 思えば時刻表の衰退はスマホの普及より早く、ネット社会の浸透ですでに始まっていました。
 全国版で長い伝統を誇った交通案内社「日本時刻表」が2004年で廃刊、八峰出版の東名阪の全電車時刻表も2002年で相次ぎ終わった中、綜合時間表はよくぞ2010年代まで持ちこたえてくれたものと思います。それだけ、愛用者が多い時刻表だったんでしょう。
 長い間、お世話になりました。

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