普段何気なく使っている言葉でも、その由来などは全く知らずに使っている言葉が沢山あります、
今回はその内の、「下馬評」と「立ち往生」です。
下馬評:
“第三者による無責任で興味本位の評判やうわさ”を言いますが、その語源は?
神社や寺院などで『下馬』と書かれた看板を目にされたことがあると思いますが、馬が一般的な乗り物であった江戸時代でも同様でこのような看板のある所や、貴人の門前などでは敬意を表して馬を下りることになっていました。
そのような下馬先で下馬して中に入った主人たちを待つお供のものが交わす、評判やうわさ話を「下馬評」というようになったようです。
立ち往生:
現在では、“途中で止まったまま、進みも退きもできなくなること”を言い、<大雪の為、名神高速の関ケ原IC付近では車が立ち往生している>のような使われ方をします。
しかし、本来は<立ったままで往生する(極楽に行って生まれる)>ことを意味し、武蔵坊弁慶が衣川の戦いで満身に矢を受け、長刀を杖にして立ったまま死んだという伝説から来ているようで、<立ち尽くして前へ進むも後ろへ退くもできない状況を言い、進退きわまるさまの例え>として使用されるようになったようです。(まさ)
※ この「身近な言葉の語源」については、「語源を楽しむ」(ベスト新書 増井金典著)や「語源由来辞典」「WIKIPEDIA」などを参考にさせていただいています。