老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

故郷で遺作展を開催して頂きました

2023年05月19日 19時52分19秒 | ツレアイのこと

(今日は朝から雨、散歩にも行けず、おかげで先日から溜まっていた写真の整理や家の片付けが出来ました。)

 以前にも紹介したと思いますが、昨年末に亡くなったツレアイは兵庫県の淡路島出身で、もう父母も他界していますが妹が洲本市に住んでいます。

 二人姉妹で仲は良く、ツレアイは作ったワイヤークラフト作品の多くを妹に送っていましたし、亡くなってからも自宅にあった作品の多くを引き取ってもらっていました。

 ツレアイのアルツハイマーの進行と共に、故郷には父母や妹・従姉妹などがまだ皆元気で住んでいると思い込んで、盛んに「淡路に帰りたい!」と漏らすようになったことも妹には伝えていましたが、それが頭に残っている妹は、何とか淡路でツレアイの作品展を開催したいと動いてくれました。

 偶々、妹の同級生の洲本市内で洋装店を開いている方が、乳がん予防に関するピンクリボン関係の活動をされると共に、洋装店の一部をギャラリー風に改装して、色々な方の作品展を開いたりされているという事で、この方とも相談の結果5月9日から28日まで遺作展が開催されることになり、ツレアイの作品60点余りが展示されました。


 実は、4年ほど前にツレアイに作品展を開こうかと持ち掛けたのですが、その時にはもうアルツハイマーの影響で制作意欲が少し衰えているのに気付いたのか、「もう、ええわぁ!」という返事で、そのままになっていたのですが、今回故郷の淡路で開催できることになり、私もホッとしましたが、何よりも本人が喜んでいてくれると思います。

 妹からは、
・ツレアイの従姉妹たちに知らせたりしたが、非常に多くの方が見にきて下さって盛況。
・また、展示作品については(私からも少しでもツレアイの作品を評価し大事にして下さる方には、展示後の無償供与にも同意していました)、譲り受け希望者が多くて大変。
との連絡を受けていました。


 そこで、家に中を整理して更にツレアイの作品で持ち出せそうなものを、洗ったりして少しでも綺麗な状態にして大きなバッグに詰め込んで、17日に淡路まで行ったという次第です。

 また、神戸新聞の取材もあったという事を聞いていましたが、何とこの17日に掲載されたとのことです。

 お陰で、妹の方には色々な知人から問い合わせがあって大変だったようですが、何と私がギャラリーにいる間に淡路島の北の方に住んでいる知人(私が淡路の景観園芸学校に通っていた時の同級生で、ツレアイも同校の文化祭には私との共同作品を出品したり、ワイヤークラフト教室を開いたこともあり、この知人はツレアイのことも良く覚えていてくれました)が覗きに来てくれたりと、淡路における神戸新聞の影響力に改めて驚きました。

 夜には、同じ団地に住んでいて南あわじ市に転居された方からも、「新聞観た、是非見に行きます」との連絡も受けました。


 経過報告などが長くなりましたが、洋装店の一角は非常に立派な展示場になっていて、数多くのツレアイの作品が上手く展示されていて感慨一入でした。

 一つ一つの作品からツレアイが作っていた当時の様子が偲ばれますし、ツレアイが良く作ったタイルを取り入れた作品では、一緒に行ったトルコでまる半日かけてタイル買い付けに没頭したこと。 更に、私が単独で出かけたチュニジアやモロッコでも他のお土産はほっておいてツレアイが使えそうなタイルや石の材料を探したり、役立ちそうなイスラム的なデザインを写真に収めたことなどが蘇ってきました。

 
 それにしても、鳥かごから始まって、園芸に関するものや、室内やベランダの飾り物、更にテーブルなどの家具類など実に多くの作品を、テキストも全くない状態で自分の創意工夫だけで創り上げたものだと感心せざるを得ません。

 こんな創作活動と併せて、フラメンコのような体を動かすことが大好きで、健康にも恵まれていたのに、何でアルツハイマーにという残念な気持が戻って来ますが、病気だけはまだ人智ではどうしようもないのだと改めて感じました。


 妹と、ギャラリー使用を快諾して積極的な協力を頂きましたマルハさん(洲本市本町6、秦オーナーさん)に改めて感謝です。(まさ)

※ ツレアイの作品については、下記ブログにも掲載しています。(長年更新していませんが・・・)進藤みどりワイヤーアート(ワイヤークラフト) (fc2.com)



5月17日の神戸新聞の記事

入口 ガラスに反射して少し見難いです

同上 横より

紹介文


写真なども展示

内部の展示

同上

同上(右奥は鏡です)


同上 右端はアルミワイヤーで作ったアートフラワーです

下の方のトリやウサギは子供向けのイベントに用意したものです


クリスマスリースなど

チュニジアのモザイクを加工した作品

キーホルダー このような身近な作品も多かったです

ヤシの花の外皮を使ったもの