老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

この食べ物、どう違うの? その②  ~「ひろうず」と「がんもどき」~

2021年02月06日 19時29分49秒 | 食べ物

 続いては「ひろうず」と「がんもどき」です。

先ずは、崩した豆腐に山芋・卵などを加えてつなぎにし、野菜などを混ぜ込んで丸め、油で揚げた「ひろうず」<我が家では「ひろうず」と呼んでいたと思います。確かに一部のレシピ本でも「ひろうず」という呼び方もあるようですが、スーパーなどに行くと「ひろうす」「ひりょうず」などの名が書かれています>は我が家の大好物で、みぞれ煮にしたり野菜と一緒に煮込んで良く食べます。

 一方「がんもどき」という呼び名は関東から由来した名前だろうと思うのですが、商品的には「ひろうず」と区別はなく、呼び方の違いだけで同じものとされています。

 しかし、その由来はく別の食べ物だったようです

ひろうず(或いは、ひろうす/ひりゅうず/飛龍頭/飛龍子など)
 「ひりょうず(飛竜頭)」は戦国時代に日本に伝わったポルトガルの伝統菓子であるFilhós(フィリョース=小麦粉に卵を混ぜ合わせ油で揚げた花の様な形のお菓子)に製法の似た豆腐料理だった、などと言う説があります。また、漢字では「飛龍頭」「飛龍子」といった当て字にすることから、龍の頭の形に似たものとも言われています。

がんもどき
「がんもどき」は、江戸時代に考案された精進料理で、もともと材料は豆腐ではなくコンニャクで、味が雁(ガン)の肉に似ているからそう呼ばれるようになったと言われています。


 このように、「ひろうず」と「がんもどき」はその由来が全く違う様なのですが、

なぜ、甘いお菓子が豆腐料理に変わったのか? コンニャクが豆腐になったのか?
更に「ひろうす」と「がんもどき」が同一のものになったのか?

 など、はっきりとした由来は謎のまま、なんだそうです

   

 尚、私的にはヤマイモやレンコンなどを混ぜて固めにしたものや、色々な具材が入っている物よりは、少し柔らかめでギンナンや枝豆だけが入っているシンプルなものが好みです。(まさ)

(この項は、「食育大事典」や、三菱商事 「味な話」を参考にさせて頂きました)