老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

若者には政治的な発言をする権利がある  その②  ~世の中の仕組みを変えよう~

2020年02月08日 20時32分39秒 | その他
 若い人たちがこのような行動を取らざるを得なくなった背景の大きな要因としては、単に“世の中の仕組みが分かっていない”とか、単なる世代間の軋轢とか対立とかいうものではなく、国際社会に於ける国家体制の変化が考えられるのではないでしょうか。

◆即ち、少し前までは世界には資本主義国家と共産主義国家という大きな二つのグループがあり、それぞれが優位性を競うためには、どちらの体制でも“国民の幸福”ということをある程度は考慮した政治を行う必要がありました。

◆しかし、効率の良さや自由さなどを背景にした資本主義国家が優勢になり、かっての共産主義国も、名称はともかくとして実態は国家主義的資本主義国とでも呼ぶような体制に変わっていき、世の中はいわゆる「資本主義」一色に変わりました。

 こうなれば、資本の原理がその本来の姿を現すようになりました。
即ち、もはや「国民の幸福」や「将来の地球環境」などは重要事項ではなくなり、資本が眼前の利潤を追求することに歯止めがかからなくなりました。

 多くの国で、企業(或いは個人)の利潤追求が優先され、これに勝ち残ったものが勝者として扱われ、当然のように多くの権力を持ちもてはやされるとともに、目先の利益を最優先とする現在バイアスの考え方が一般的になってしまったのです。


◆そこでは、富の格差拡大は当然視され、底辺の人たちは救済の対象でしかなくなっているのと同様に、
地球に最も遅れて登場した生物として先輩である他の生物に対する敬意もなく、自分たちが好きに振舞えるという奢りだけが目立つ本当に嫌な生物として、地球環境の破壊にも無神経になった人類の姿があるだけでしょう。


 若者たちがこのような大人たちが作り上げた仕組みに愛想をつかし、模索する新しい世界の仕組みは、現在の資本主義とは異なる別の希望に満ちた社会の仕組みとなるでしょう。
 そこでは我々人類が破壊してきた地球環境が少しでも改善され、先輩である他の生物と仲良く棲み分けられるようになれば嬉しいですね。
 それでこそ、人類の存在が少しは価値あるものになっていくでしょう。(まさ)