老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

身近な技術革新 その6 事務機器  書類作成① タイプライター/ワープロ

2016年02月17日 21時16分10秒 | 思い出すままに
  仕事の場では、通信関係と同様に、日頃使用する事務機器の変化も物凄いものでした。

(タイプライター)
◆入社当時はちょっとした文書は勿論ながら手書きが主流でしたが、対外的な文書については、和文書類は和文タイプライターで作成しました。この操作には特殊技能を習得した専門家が当たり、私たちは手書きの原稿を上司に提出し、加筆/修正して貰った上で、タイピストにお願いしていました。
英文書類は同じく、上司の承認を得た原稿を専門の英文タイピストに依頼することが多かったですが、急ぐ書類や手紙の下書きなどは自分でポツリポツリとタイプライターで作成しました。
今では使うこともなくなったタイプライターですが、数字やアルファベットの並びが、現在のパソコンと同じで、私的にはこのタイプライター操作が、後のテレックス、ワープロやパソコンの操作に割合無理なしに対応出来た下地になったと思います。

◆当時はコピー/複写関係の機器が発達しておらず、これらのタイプライターでの文書作成は複数枚の場合が多く(特に英文で作成する貿易実務関係書類は、5~6枚は必要でした)、しかも控えなども考慮すると結構の枚数になるのですが、全てカーボン紙を間に挟んでの作業でした。
従って誤字があると、全ての枚数の間違い個所を砂が入った消しゴムで消して上から打ち直すということになり、それだけに間違いが原稿に起因する場合はタイピストに白い目で見られることになり、タイピストに渡す原稿は間違いがないか何回もチェックしましたし、またタイピストはタイピストで本当に真剣勝負のような気構えだったと思います。

(ワープロ)
◆ワープロが一般的に普及し始めたのは1980年代中頃だったと思いますが、私の場合丁度この時期に中耳炎の手術で3週間ほど入院することになり、これ幸いと入院に合わせてワープロを購入して病院に持ち込みました。幸いにも手術の経過も良く3日目からはたっぷりと時間もできましたので、取扱い説明書を見ながら、ベッドの上でワープロの習得に励みました。
お陰で、退院後直ぐに会社の机の上にワープロを置いて、文書作成に重宝しました。
◆また、ワープロの機種によってはカルク(Calculation=計算)の機能も付いており、現在のパソコンのエクセルの様な使い方もできましたので、経理資料や原価計算などに活用しました。
◆パソコン導入と共に、普段は使うことがなくなりましたが、我が家では昨年まで年賀状の宛名書きには相変わらずワープロを使っていました。
(まさ)