古いカーラジオの修理をしていますが、故障部品の交換前に動作確認をしようと思いました。カーラジオですので電源は12Vです。カーバッテリーを室内に持っていないため、安定化電源を12Vに設定して確認をしようと思いました。その12V電源をカーラジオに繋ぎましたが、どういう訳かまったく音が出ません。電源を入れた瞬間、普通ならばスピーカーから何らかの音が出ますが無音なのです。
左の安定化電源を12Vに設定して、右のカーラジオに接続
音が出ないので、スピーカーからチェックすることにしました。テスターのダイヤルを抵抗の位置にしてスピーカーに繋ぎました。すると、ゴソゴソと小さな音が出ました。つまり、スピーカーは正常です。そこで、カーラジオ本体とスピーカーを繋ぐSP接続コネクタをチェックしました。ところが、軽く引っ張っただけで電線がポロリと外れました。これがスピーカーから音が出ない原因のようです。
外れた電線 SP接続コネクタを分解 油を拭くと緑色に
SP接続コネクタを二つに分解すると、内部が油で汚れていました。その油をティッシュで拭くと、何とティッシュが緑色に汚れました。銅が油に溶けているようです。接触不安定のため、以前にCRC556か何かの油を吹きかけたのかも知れません。一方、電線が外れた原因はラジオが製造された当時のはんだ付け不良のようです。油は接触不良の原因となります。そのため、油を洗浄して綺麗に取り去りました。さらに、外れた電線をはんだ付けして直すことにしました。
油まみれのSP接続コネクタ内部 電線のはんだ付け不良
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お見事!・・・って言うしかないです。
素晴らしい。
最近思うのですが、こう言った勘所は
どお、伝達すれば良いでしょうか?
その中でも多いのが接続部(コネクタ、電線の外れ、半田付け、スイッチ類)、音量部、コンデンサです。
この三つを押さえておけば8割の故障は直せるように思います。
なお、コンデンサは経年変化です。