●今日は市内中学校と県立北本高校の卒業式。私は総務文教常任委員長ということで北本高校からご案内をいただきましたので、初めて北本高校の卒業式に出席しました。200人の卒業生で第37回目だそうです。すでに1万人を超える卒業生を輩出しています。野球部の4番バッターの峯君も卒業でした。いい選手でしたが…卒業生全員が立派な大人になってくれるよう期待します。
●議会も17日の本会議を残すだけになりました。昨日は私の一般質問。質問は「新駅の住民投票の結果を受けて」と「防災倉庫の建築について」の2件でした。新駅の住民投票については、今議会の一般質問に10人の議員が質問しました。市長の答弁は、今後について一貫して「白紙」というものでした。総括はどうしたという質問にも、正面から答えることなく、延々と「愚痴」と「ぼやき」を連発していました。正直「うんざり」です。渡邊議員の日は、傍聴席に市長のご親族も見えられ、さながら参観日でした。新駅の白紙以上に踏み込まないのかという渡邊議員の質問趣旨に、住民投票で否決された恨みつらみ、グリコの話し、育児休業給付の話と、あっちこっちへ飛び、まとまりのない世間話?(答弁にはなっていない)。その内、自分の言葉に自分で興奮し「興奮している」と突然言い始めると、聞いているこっちは「うんざり」です。税金使って議会を開き、こんな市長答弁聞くために集まっているわけじゃないですようね…。どうやら限界を露呈しているように見えます。
●私は昨日の質問の冒頭で、次のように述べました。少々長文ですが読んでください。
「私は昨年の新駅の住民投票では、市長が住民投票に提案した事業規模約72億円。市負担分約52億円、庁舎建設基金約19億円の振替え運用、実質借金約35億円、隣接自治体や地権者との協議不十分、結果として9haの開発構想も示せなかった、いわゆる「新駅計画」に反対した市民団体の活動に参加しました。住民投票の結果は、改めて申し上げるまでもなく、すでに明らかになっています。この結果新駅問題は、市長が提案した新駅計画の白紙撤回は当然としても、新駅設置問題は、新たな局面を迎えていると認識しています。(中略)市民の会など多くの市民が反対したのは、石津市長が提案した新駅実現の手段・方法である、ほぼ全額、多額な税金を使う。35億円借金する。庁舎建設基金が流用される。根拠のない期待感と将来への財政負担に対する心配でした。すなわち、税を使うのに不安定な財政計画、根拠の薄い説得力のない新駅効果、そして、なりより拙速で準備不足という、致命的な課題に対するもので、新駅設置そのものの賛否を判断する以前の問題でありました。私もその一人です。
●少なくとも、市長が過去に議会で答弁されたように、民間活力の投資を中心とし、国及び県の支援、隣接自治体の協力で、地元の税負担を軽減したプランであるなら、これほどの反対多数にはならなかったのではないか。ずさんで、拙速な計画しか示せず、その上説明会に出席しないことによる不信こそが26804人の反対投票につながり、ある意味北本市のまちづくりの起爆剤になりえた新駅問題を、自ら難しくしたといえます。市長は、決議に賛成し、住民投票で反対したとか、住民投票で反対して新駅設置に理解を示す議員を批判しているが、目的に賛同しても、手段・方法に間違いがあれば「反対」するのは、判断力のある普通の大人なら当たり前のことです。市長のような判断では、政治家失格としか言いようがありません。とても、世間では通用しない。あまりにも短慮で、子どもじみています。政治家なら、新しい局面を打開するため、住民投票の結果を多面的に分析し、あらゆる可能性を追求する姿勢を示すべきときです。
●まさに、新駅設置の次のよりよい手段・方法を求めて、今こそ政治は「知恵」をフル動員すべきです。もともと、目的は思い付きから始まったとしても、それを実現する手段・方法は、最低限①経済的合理性、②科学的合理性、③社会的合理性、④公共事業なら財政的合理性が、総合的に検証されるべきです。今回、新駅の住民投票に示された新駅計画が、このような合理性について、市民からノーと言われたと認識しています。それだけに今後、合理的な結論が得られないときは「白紙」ではなく、「中止」ではないでしょうか。しかしながら、今議会での石津市長の答弁からは、その合理的な手段・方法を見つけることもせず、単純に「白紙」ということのようですから、それはそれで市長の限界なのでしょう。したがって、これからどうしますか等と、私は問いません。」と述べました。
●その後で、これから質問する趣旨は、9月議会で補正予算に反対した、期成会へ交付した負担金について、提案理由で述べたような成果が上がったのか。適切に使われたのか検証するものです。」と述べました。
私は駅はつくれるならつくるべきと考えています。しかし、多額な税金を使う方法は住民投票で否決されています。民間資金を中心に、国や県の支援、桶川市の協力で市の持ち出しを限定的にする方法が可能であれば…綿密に検討した結果、実現が無理であれば中止。可能であればスケジュールを公表し、市民に理解を得るようにすればいいとお考えています。「白紙」は策なしということでしょう。
●期成会の1335万円の使い道と防災倉庫建設の随意契約の具体的なやり取りは、明日以降に書き込みます。