●今日は、一日平成27年度決算に対する総括質疑でした。今回は、わが会派緑風会は、代表の金子真理子議員が担当しました。午前2人、午後3人が質疑に立ちました。総括質疑は、常任委員会に付託される前に、決算全体に対し総括的に質疑するもので、市長以下執行部の幹部が全員出席します。以下、私の感想含め報告します。感想は極めて独善的な個人の見解です。ご批判はお受けします。
●トップバッターは、平成会の加藤議員でした。総合振興計画の施策の大綱に沿って、その成果等について質疑しました。まずは、平成27年度決算と過去10年間の総括について、総務部長に質疑しました。不思議だったのは平成27年度決算の総括をなぜ総務部長に聞いたのか。そのうえ、過去10年間の総括をもです。総務部長は、市の事務所掌の一部である総務部が所掌する責任者で、決算全体を総括したり、過去10年間の市政運営全部を総括する立場でないと私は思います。したがって、総務部長は、10年間を振返り、「私が…」という枕詞を述べて、学校の耐震化や大規模修繕、新庁舎建設などなど、前任者である石津前市長の功績と思われる成果を力説しました。その石津市長では、北本市の発展はないと批判して当選した現王園市長の前で…。なんか不思議な思いで聞いていました。市長に違和感なかったのかなー。たぶん、総務部長は、自分が関わった仕事を総括しろ、との質疑だと理解したのかも知れませんが…。
●続いて北原議員です。北原議員は、第四次総合振興計画事業の成果について質疑しました。平成27年度決算は、第四次総合振興計画の最終年です。先ほどの加藤議員もそういう意味で10年間です。これには企画財政部長が答弁しました。企画財政部長は、総合振興計画の進行管理の担当部長ですから、まあまあ適役です。第四次の後期基本計画を評価し、達成目標値のある事業については、7~8割成果が感じられると答弁されました。私聞いて「違和感」ありました。この第四次は、“ずーっと暮らし続けたいまち北本をめざして”がコンセプトです。この計画は10年後目標人口を71,000人と設定しましたが、10年間で4約4,000人減少し、現在約67,000人(国勢調査)です。その主な理由は「北本市から他市への転出」です。ずーっと暮らし続けたいまちづくりをする計画を進め、7~8割で成果が出たのに、なぜ計画の目標である人口が減り続けたのか。理解できない。私は10年前、第四次総合振興計画の議案に反対しました。理由は、危機感がない。この計画では目標人口の71,000人は達成しない。人口は減少すると指摘しました。人口動態に対する視点に誤りが多い、分析と予測(読み取り)が不十分、市民の社会行動の動機判断の把握などに疑問がありました。10年前は、地域振興のコンサルまがい(セミプロ)でしたから、なんとなく先が見えました…。今第五次の策定ですが、人口予測は難しいですが、減るのをだまって見過ごすのでは「政策不在」と言われます。
●この後は保角議員、湯沢議員に続き、わが会派のエース金子議員と続きます。それぞれにいいとこ突いていますが、この続きは明日。来週には、インターネットで録画配信されるでしょう。ご覧ください。ある事業経営者が、「部長の答弁は市長が了承しているのか…?と不思議がっていました。私もそう思いました。」