「週末はギャラリーめぐり」山本冬彦著より。
まさにその通りでしょうね。しばしば、絵はよく分からないという声を耳にするが、それは自分が理屈や先入観で難しく考えているからではないだろうか。
もっと感覚的なもので、人の評価より自分が楽しいと感じればそれでいいのだ。理屈抜きに気に入るか入らないかだけでもいいようだ。
だから大美術館でフランスの有名画家の絵画展だからという理由で観に行ってもそれは、本当に絵画そのものを楽しむこととは違っているのだろう。
一応教科書にも掲載されている画家の展覧会だから、観ておく価値はあるだろうという程度の思いこみではないだろうか。
以前、ある人に抽象がよく分からないと言ったことがある。するとその人は、ネクタイの柄を選ぶときと同じだと思えばいいと言われて、すぐに納得した覚えがある。絵に余計な理屈は不要なのだな・・・