「昭和の日」について内閣府の説明には「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と記されているが、「天皇誕生日」の後「みどりの日」になり、「みどりの日」を5月4日にトレードして「昭和の日」とした経緯を見れば「ゴールデンウィークを維持するための祝日」というのが妥当である。
「家族の中に昭和生まれの人がいたら、昭和のときの話を聞いたり、昭和によくやった遊びなどを子どもに伝えてみることも、昭和の日ならではの過ごし方かもしれません。」と言う人もいるが、来月15日94歳になる昭和4年生まれの私の母も昭和26年生まれの戦争を知らない私も、そして3人の子供(昭和51年、53年、58年)と考えると「昭和は長い!ひとくくりではできない!」という思いが強くなる。
伊藤智栄さんは「土記」で、、元号が令和に改まった頃から「昭和っぽいね」という言い方が出てくると、相づちを打つ人たちも含めて、否定的な語感が強くなった。と指摘している。以前はレトロな趣味にほほえむニュアンスだったのが、うっとうしいものを迷惑がる感じになったと言う。
昨日の新ドラマ「ペンディングトレイン」(金・夜10時・TBS)の第2話でも、杉本哲太演ずる昭和っぽさを代表するような中年の振る舞いに対して若者の1人から痛烈な言葉が浴びせられた。伊藤さんが、昭和に対して否定的な感じを受けた30~40代、平成の世に10年以上の社会経験を積んだ世代に昭和のイメージについて尋ねた結果をまとめているものと重なっているとドラマを見ていて思った。「土記」でこう書いている。
『昭和世代を「いい気なもんだよ」と突き放している。複数の言い分をまとめれば、こうなる。
高度経済成長で頑張ったんだろうけど、結局はバブルでダメにした人たち。何かにつけ夢を持て、努力だ、権力に物申せって言う。高度成長だって実は外国の戦争や貧困のおかげでもあったのに、自分たちは歴史上もまれな幸運に恵まれたという自覚が薄い。
昭和は長すぎた。初めの20年は戦争と原爆。次の20年は復興と成長。残りの20年は欲望と狂乱。騒々しかった冒険劇の幕が下りると同時に、すべては崩壊した。
平成は無責任なうたげの後始末を押しつけられた上に、説教と自慢を聞かされる。原発も少子高齢化も地方消滅も巨額財政赤字も全部、昭和の負債処理じゃないか。たまったもんじゃない。』
江戸、明治、大正、昭和、平成、令和という時代の流れを繰り返し繰り返しいろいろな視点から考え続けることが大切かなと思う。そのきっかけの1つに「昭和の日」があると考えればいいかな。朝ドラの「らんまん」もそういう視点で見ると結構興味深い。
「家族の中に昭和生まれの人がいたら、昭和のときの話を聞いたり、昭和によくやった遊びなどを子どもに伝えてみることも、昭和の日ならではの過ごし方かもしれません。」と言う人もいるが、来月15日94歳になる昭和4年生まれの私の母も昭和26年生まれの戦争を知らない私も、そして3人の子供(昭和51年、53年、58年)と考えると「昭和は長い!ひとくくりではできない!」という思いが強くなる。
伊藤智栄さんは「土記」で、、元号が令和に改まった頃から「昭和っぽいね」という言い方が出てくると、相づちを打つ人たちも含めて、否定的な語感が強くなった。と指摘している。以前はレトロな趣味にほほえむニュアンスだったのが、うっとうしいものを迷惑がる感じになったと言う。
昨日の新ドラマ「ペンディングトレイン」(金・夜10時・TBS)の第2話でも、杉本哲太演ずる昭和っぽさを代表するような中年の振る舞いに対して若者の1人から痛烈な言葉が浴びせられた。伊藤さんが、昭和に対して否定的な感じを受けた30~40代、平成の世に10年以上の社会経験を積んだ世代に昭和のイメージについて尋ねた結果をまとめているものと重なっているとドラマを見ていて思った。「土記」でこう書いている。
『昭和世代を「いい気なもんだよ」と突き放している。複数の言い分をまとめれば、こうなる。
高度経済成長で頑張ったんだろうけど、結局はバブルでダメにした人たち。何かにつけ夢を持て、努力だ、権力に物申せって言う。高度成長だって実は外国の戦争や貧困のおかげでもあったのに、自分たちは歴史上もまれな幸運に恵まれたという自覚が薄い。
昭和は長すぎた。初めの20年は戦争と原爆。次の20年は復興と成長。残りの20年は欲望と狂乱。騒々しかった冒険劇の幕が下りると同時に、すべては崩壊した。
平成は無責任なうたげの後始末を押しつけられた上に、説教と自慢を聞かされる。原発も少子高齢化も地方消滅も巨額財政赤字も全部、昭和の負債処理じゃないか。たまったもんじゃない。』
江戸、明治、大正、昭和、平成、令和という時代の流れを繰り返し繰り返しいろいろな視点から考え続けることが大切かなと思う。そのきっかけの1つに「昭和の日」があると考えればいいかな。朝ドラの「らんまん」もそういう視点で見ると結構興味深い。