元村有希子さんのコラム「水説」に、宋の詩人・欧陽脩(おうようしゅう)の言葉「三上」を紹介していた。よい考えが浮かぶ場所の例えである。
☆馬上(ばじょう)・・・馬だけでなく車、列車など、乗り物全般に乗っているとき。もっと広げて散歩。
☆枕上(ちんじょう)・・・寝床の中。寝る直前や寝起きの時。
☆厠上(しじょう)・・・トイレの中。
私自身も振り返ると「三上」でパッとアイデアがひらめくことがよくあったので、 欧陽脩(おうようしゅう)に少し興味を持った。生まれたのは1007年というから紫式部、清少納言らが作品を著していた藤原道長が全盛の頃。
科挙という役人試験の中でも最難関の「進士」、「50歳でも進士合格者の中では若い!」と言われていた試験に独学で23歳で合QR格したとなっている。政治家・詩人・文学者・歴史学者と今で言うスーパーエリートであった。
「三多」という文章上達の秘訣も残している。
看多、做多、商量多。それぞれ「多くの本を読むこと」、「多く文を作ること」、「多く工夫し推敲すること」で、シンプルだがその通りだと思う。
元村さんのコラムは「QRコード」の開発、成功から学ぶべき教訓についてが本題で、欧陽脩(おうようしゅう)の言葉「三上」はその枕に過ぎない。スマホに換えざるを得ないと思った要因に「QRコード」の急速な広がりにある。応募、検索などもすべて「QRコード」での読み取りとなってきて日常生活に欠かせないツールとなった。
その発想の誕生は、電車の中。通勤中、ぼんやり眺めていた建物の最上階の窓だけが、他階と違う形、配列だったことが強く印象に残った。デンソーウェーブ主席技師の原さんは、正方形を小さなマス目に分割してモザイク状に図示することを思いつく。ただ、周囲の文字や汚れまでスキャナーが読み取る恐れがある。それを防ぐ方法として「最上階の窓のように、コードの隅に目印を置く」というアイデアが浮かんだという。
コラムを読んで「QRコード」を見直すと「なるほど」と感心する。このアイデアも電車の中。1000年前の「三上」は綿々と生きている。私の場合は、「枕上」が一番多く、次が「馬上」(往復の車の中)そして「厠上」と違って「風呂」であった。
☆馬上(ばじょう)・・・馬だけでなく車、列車など、乗り物全般に乗っているとき。もっと広げて散歩。
☆枕上(ちんじょう)・・・寝床の中。寝る直前や寝起きの時。
☆厠上(しじょう)・・・トイレの中。
私自身も振り返ると「三上」でパッとアイデアがひらめくことがよくあったので、 欧陽脩(おうようしゅう)に少し興味を持った。生まれたのは1007年というから紫式部、清少納言らが作品を著していた藤原道長が全盛の頃。
科挙という役人試験の中でも最難関の「進士」、「50歳でも進士合格者の中では若い!」と言われていた試験に独学で23歳で合QR格したとなっている。政治家・詩人・文学者・歴史学者と今で言うスーパーエリートであった。
「三多」という文章上達の秘訣も残している。
看多、做多、商量多。それぞれ「多くの本を読むこと」、「多く文を作ること」、「多く工夫し推敲すること」で、シンプルだがその通りだと思う。
元村さんのコラムは「QRコード」の開発、成功から学ぶべき教訓についてが本題で、欧陽脩(おうようしゅう)の言葉「三上」はその枕に過ぎない。スマホに換えざるを得ないと思った要因に「QRコード」の急速な広がりにある。応募、検索などもすべて「QRコード」での読み取りとなってきて日常生活に欠かせないツールとなった。
その発想の誕生は、電車の中。通勤中、ぼんやり眺めていた建物の最上階の窓だけが、他階と違う形、配列だったことが強く印象に残った。デンソーウェーブ主席技師の原さんは、正方形を小さなマス目に分割してモザイク状に図示することを思いつく。ただ、周囲の文字や汚れまでスキャナーが読み取る恐れがある。それを防ぐ方法として「最上階の窓のように、コードの隅に目印を置く」というアイデアが浮かんだという。
コラムを読んで「QRコード」を見直すと「なるほど」と感心する。このアイデアも電車の中。1000年前の「三上」は綿々と生きている。私の場合は、「枕上」が一番多く、次が「馬上」(往復の車の中)そして「厠上」と違って「風呂」であった。