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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

花の色は・・・奥深い

2023年04月21日 | 日記
  花の色に使われる色の素は、主に「アントシアニン」と「カロテノイド」だそうだ。

 アントシアニンは、赤い色や青い色の花に含まれる。カロテノイドは、黄色や少しピンクがかった赤色で鮮やかさが特徴である。昨日のツツジでもふれたが、これらの色素で美しく装うのは、虫や小鳥たちに花粉を運んでもらうためだが、もう一つ大切な理由があることを田中修さんの「日本の花を愛おしむ」(中央公論新社)で知った。

 それは、植物たちの紫外線対策だという。人間にとって紫外線は、体に当たると「活性酸素」を発生させることでよく知られている。これからの時期は特に「紫外線対策」に注意をはらうのだが、植物にも例外ではないという。ここからは、田中さんの解説を引用させてもらう。

 『活性酸素とは、からだの老化を促し、多くの病気の原因となる有毒な物質なのです。そのため、自然の中で、植物は、紫外線から自分たちのからだだけでなく、花の中で生まれてくるタネを守らなければなりません。ですから、紫外線が当たって生み出される有害な活性酸素を、花の中から消去しなければなりません。
 そこで、植物は、活性酸素を消し去る働きをする「抗酸化物質」とよばれるものをつくります。抗酸化物質の代表は、ビタミンCとビタミンEです。それら以外、植物がつくる代表的な抗酸化物質が、アントシアニンとカロテノイドという、花びらをきれいに装う物質です。
 植物は、これらの色素で花を装い、花の中で生まれる子どもを守るのです。植物たちが、花をきれいに装うのは、紫外線で生み出される有害な活性酸素を消去するためであり、植物たちの生き残り戦略の一つなのです。』

 とあった。これえを読んでツツジの花を見る目が少し変わった。UVカットの傘を貸してあげようかと言いたくなった。
コメント
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