素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

滝野隆浩さんの掃苔記

2022年05月30日 | 日記
 毎週日曜日に掲載される滝野隆浩さんのコラム「掃苔記」の昨日のタイトルは《転倒防止に「ぬかづけ」》だった。「ぬかづけ?」何か語呂合わせだと思ったがピンとこなかった。

 3月6日の掃苔記で、滝野さん自身が歩道の坂道でこけてけがをした経験について書いたら、「日本転倒予防学会」の武藤芳照初代理事長(71)から近著「あの人も転んだ この人も転んだ」と一緒に手紙が届き、それが抜群におもしろかったので、東京・本郷の事務所に話を聞きに行ったことをもとに書かれてあった。

 「七転び八起き。若い人はピンチをチャンスに変えていく。ところが年を取ると、弱る一方である。転んで手をついて手首を折り、次は肩を強打して上腕部を骨折、さらに大腿(だいたい)骨を折ったら長期入院である。同じコースをたどりながらリスクが高まっていくことを「骨折ドミノ」という。だから還暦を過ぎて転んだら、「命の黄色信号」ということで、何が原因かをよく考えることが大切」とたしなめられたと言う。

 「いつも『ぬ・か・づけ』に気をつけて」と武藤さんに念を押されたみたいだ。「ぬ」=ぬれている場所、「か」=階段、「づけ」=片「づけ」て いないところは転びやすい。
 

 退職後の 私のヒヤッと体験は、「ぬ」では雨の日のスーパーの入口で1回。「か」は4回、物を持って足元が見えない状態で下りる時の最後の一段が危険。「づけ」はまだない。あと二つ追加したい。1つは駐車場の車止めブロック。私はつまづいて驚いただけだったが、知人で3人転んでけがをした。もう1つは、レンガが敷き詰められている歩道。見た目はおしゃれだが、微妙な段差、起伏が生じていて非常に危険。

 とにかく他の事に気を取られて歩いたり、走ったりしないことだ。小学校の時右手首、中学生の時右大腿骨剝離骨折をした時も集中力欠如だった。「今度折る時は、首やから命取りやで」と志摩病院の怖い整形外医から警告された。これは私にとって行動の抑止力として働いてきた。

 60年近く無事に乗り切ってきたのだから今一度気を引き締めて3度目の骨折をしないようにしよう。
 
コメント
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