素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

今日の《火論 ka-ron》は面白かった

2021年07月27日 | 日記
 大治朋子専門記者による《火論 ka-ron》は
  長すぎる―。
  東京オリンピックの開会式でスピーチした五輪組織委員会の橋本会長と国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長。新型コロナウイルスと闘いながらも開催にこだわったのは正解だった、と延々と繰り返すような演説にうんざりした。

という書き出し。「その通り!」と相槌を打つ。
 そして、行動経済学の研究による、人間の「現状維持」に走りがちな心理を指摘する。人は現状を変更することで生じる損失や後悔をやたらと大きく見積もりがちだという。私自身も自分の行動や判断を振り返ると思い当たることが多くある。この「損失回避のために現状の変更を最小限にとどめようとする保守的な傾向」は「重力のような存在」だと述べている学者もいる。
 この重力にあらがい適切な判断をするにはさまざまな意見、経験を持つ人が意思決定にかかわる必要がある。と指摘する。私がかかわった学校という現場もこの「重力」が強い傾向にあると思う。それらを打破して活き活きとした実践をするには多様な人がさまざまな視点から現状を見て自由に意見交流をしていくことが大切だと学んだ。
 今の政治の世界は、この「多様性」を尊重することが欠落しているのではと思った次第。
コメント
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