素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

笑い欠乏症

2021年07月21日 | 日記
 ジムのロッカールームでのたわいない馬鹿話もめっきり減った。暑さでパワーが奪われていることもあるが、先週から突然貼りだされた『黙トレ』の貼り紙も影響しているかも。ご丁寧に各マシーンの前に1枚づつ計7枚ある。嫌でも目に入ってくる。毎日毎日眺めていると脳に焼き付いてくるのかもしれない。誰かがブスッとつぶやいた。「”もくトレ”とふりがなつけてくれているが、ワシは小っちゃい”つ”を入れて”だまっとれ”と読めるんや!」みんなが笑ったのはこの時が最後であった。

 東京都の新規感染者が1832人になったことを受けての小池知事の談話で「・・・危機、危機と聞き飽きた方もたくさんいらっしゃると思いますが・・・」という笑点・木久扇さんも顔負けのギャグに「座布団一枚やって!」と反応する自分に「笑い欠乏症も重症化やな」とつっこむ。

 もう一つ、クスっと笑たのは、毎日新聞の古賀 攻専門編集委員担当の『水説 sui-setsu』の最後。前の東京五輪が開かれた1964年と現在とで大きく違うことの一つに、日本で暮らす外国人の規模と構成比があるということから、現在の技能実習制度の問題点を鋭く指摘。そして最後にこう締めくくっている。
 
 「五輪の聖火リレーが2日後に終わる。公道を外れトーチキスを繰り返す消化イベント。せめて1万人の聖火ランナーに実習生が何人も交じっていれば救いになったかもしれないが、57年前と同じように日本社会の成員は日本人だけであるかのように続いてきた。
 ウイルスに打ち勝てなかった証しの大会となることの結果責任は大きい。同時に首相は《共生社会の実現を》と発言したことにも、相応の責任を負ってもらわないといけない。」  
笑えない話の中で*ウイルスに打ち勝てなかった証しの大会となる*
の部分だけにはクスッとしてしまった。

 笑い欠乏症は当分続きそう。
コメント
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