素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

今日は十六夜(いざよい)

2011年01月21日 | 日記
 昨夜が満月。月の出が17:50であった。十六夜の今日の月の出は19:01である。一日違うだけで、約71分も出るのが遅くなる。“いさよひ”とは「ちゅうちょすること・たゆたい(心が揺れ動くこと。また、ためらうこと)」という意味。十五夜に比べて、ためらうように出てくるのでこう呼ばれるようになった。

 書初め展での“恋路十六夜”。相手がどう考えているのかを一生懸命おしはかりながら、なかなか前に進んでいかない恋の道。いざよいながら進む恋は人の心ひだを豊かにしてくれるものかもしれない。

 今、気に入っている新番組がある。NHK総合で毎週木曜日の深夜(正確には金曜日の0:15~)にある『恋する日本語』全8回のうち2回終わったが、いい感じ。十六夜の文はちょっと影響を受けている。

 今日は久しぶりに寒波がゆるみ過ごしやすかった。午後から中途半端に時間が空いたので裏山を歩くことにした。昨日ジムで山歩きの話題の中で、裏山で迷った人の話で盛り上がった。私も裏山はよく歩いたのでわかっていたつもりだが、新しい道ができていて府民の森星田園地まで尾根を歩いて行くことができるとのこと。ただ、途中に踏み分け道が多くあり、うっかりすると思わぬ所に行ってしまう。その迷った人は何度も痛い目にあった。その時の心理(思い込み・不安・引き返す勇気のなさ・リベンジを誓う)とかがよくわかるのでおおいに笑った。

 その新ルートは魅力的だったので、時間も天候もちょうどうってつけだったので行くことにした。落ち葉を踏みしめる音と谷を流れる水の音だけの世界である。山の中腹に石垣の跡があるのだが、何がここにあったかは見当がつかない。くずれた石の横を通り抜けると山の尾根までは急斜面となり、ロープが用意されていて、とても助かった。

   

 尾根に上がると視界が開ける。登り口の星田新池の堤防のコンクリートが見える。尾根道を上り下りを繰り返しながら進む。鉄塔のある頂からは交野・枚方・八幡・長岡京を見渡すことができる。ここでいくつかの道に分かれるが、私が目指すのは星田園地である。

   この地図だけがたよりだが、実際にはもっと踏み分け道が多くあり、迷ってしまう。今回は局面で冷静に判断できたと思う。これまでの山歩きで得た教訓が生きていたように感じた。尾根を下っていると目的の“星のブランコ”が木々の間から見えた。星田園地のどのあたりにつながるのかは最後までわからなかった。

 星田園地の道と合流した時思わず「ここにつながっていたのか!」と叫んでしまった。冬の平日の夕方近く、誰もいないだろうと遠慮をしなかった。後はおなじみの道を5分ほど歩き“星のブランコ”に到着。何度も来たが、いつもとは違う気分であった。

 帰りはオーソドックスに慣れた道を脇道にそれたい欲望を抑えて家まで。






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