素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

続・裏山散策~磐船神社で岩窟くぐり~

2011年01月29日 | 日記
 1月21日に裏山から星田園地に通じる新しいルートを見つけた。星田園地に入る道は“おねすじの路”と“まつかぜの路”に入る2つあったのである。分岐点で先日は前者を選んだ。後者についてはまたの機会と思っていた。“まつかぜの路”に入ると磐船神社に抜けるコースにつながっていくことは知っていた。獅子窟寺に行ったこともあり“巨岩信仰”の元祖的存在である磐船神社にも行ってみたいという気持ちもあったので、もう一度裏山散策をすることにした。

 先日は、午後からだったので気持ちも時間もゆとりがなかったので今日は10時20分に出発してゆったりした気持ちで歩くことにした。星田新池から入ってしばらく歩くとあった謎の石垣にも寄り道をしてまわりを探索してみた。㍼21年10月28日の日付の入った石碑(墓石?)を見つけた。どうもお寺関係の何かがあったのではと思いつつ先を急いだ。

 分岐点の多い道なので油断すると違う方向に行ってしまう。園地に向かう道は送電線用の高鉄塔を建設するためにつくられたものがベースになっているのではと考えると見当がつきやすくなる。鉄塔のある付近で分岐点があるのである。

  送電線の鉄塔も私にとって“人間の力”を感じさせるものの1つである。「すごい!」という感情が自然と湧いてくる。3つ目の鉄塔の所が“おねすじの路”と“まつかぜの路”の分岐点となる。“まつかぜの路”は飯盛霊園に抜ける時に何度も歩いている道だが、200mほど下ったら合流した。そこから磐船神社に抜ける道に入りひたすら下ると国道163(磐船街道)に出る。道の反対側にログハウスカフェ“おじいさんの古時計”がある。バイパスができたため店の前の道を車で走ることがなくなったので興味はあったが立ち寄ることはなかった。12時をすぎていたのでここで腹ごしらえをすることにした。土地の購入、開墾、原木の買い付け、設計、建築、家具まですべて手作りで、構想から3年かけて作り上げ1988年秋に完成したこだわりのログハウスカフェである。店内は店の名前通りにたくさんの古時計がかけられており、カントリーソングが流れいい雰囲気だった。カレーもスパイスがよくききおいしかった。食後は磐船の自然水を使ったこだわりのエスプレッソを飲みつつ「白洲家の流儀」をしばし読む。そういう風に過ごしたいと思える店である。

    店から100mほど歩くと磐船神社がある。このあたりは国道といってもすれ違いのできない部分もいくつかあり難所であった。ダンプカーがよく通る道なので神経を使って走っていた。バイパスができたおかげで車もほとんど通らないので気楽に歩くことができる。

  磐船神社のホームページによれば  
物部氏の遠祖神(とおつみおや)天孫饒速日命をお祀りする神社です
天の磐船を御神体とする饒速日命降臨の聖地です
十種瑞宝鎮魂は日本の祈祷の根本であり、饒速日尊が天照大神より授かり伝えたものです
御神体や行場岩窟をはじめとする巨石群は古代の磐座祭祀を現代に伝え、古代の人々と同じ空間を体感できる場です
 となっている。岩窟めぐりはかねてからやってみたいと思いつつなかなか機会がなかった。「こんな大きい体でもくぐりぬけられますか?」と社務所でたずねると「だいじょうぶですよ」と返ってきたので500円を払うと白いタスキを渡された。「それを肩からかけて岩に白いペンキで→がついていますから、その通りに進んでください」という声を後ろに出発。入り口の赤い戸を入ると階段があり岩の間を下りていく。

   下まで行くと岩と岩の間がずい分狭くなってきて足元と頭上に気をつけながら→をたよりに慎重に進む。

    下へ下へとすべり下りていくという感じである。三角の小さな隙間を抜けると木の橋がかかっており、そこから見上げると空が見えた。

 水の流れる音が岩に響く。一番狭い所は“足から”という指示が書かれていた。足元をさぐりながら岩の間をぬって進む。ここで地震でも起きて石が動いたらと思うとゾッとした。 
    難所を通り抜けると薄暗い空間があり、そこに社が祀られていた。そこから少し行った所から出口を見上げることができた。10分強の岩窟めぐりだが、必要最低限の安全措置しかされておらず、昔のままの自然の状態で残っているので思っていたより楽しめた。岩窟から抜けたところに“天の岩戸”ある。岩戸に向かって拝むと、その方向に伊勢神宮がある。



 帰りは同じ道を通って帰った。途中の分岐点で“星田山経由”というのがあり裏山でここだけがまだ行っていない所なのでちょっと心が動いたが「いそがない・いそがない」という声が聞こえたので“星田新池経由”で家にもどった。   












コメント
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