素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

獅子窟寺に寄り道

2011年01月23日 | 日記
河内森の駅からくろんど池への行き方には私市から月の輪の滝を経て入るコース、かいがけの道を通り傍示を抜けていくコース、神宮寺から石仏の道を通るコースなどあるが、中でも1番ハードなのが獅子窟寺からの山越えで入るコースである。25,6年前の学年の秋の校外学習で、クラス毎に違ったコースを選択してくろんど池に行くという案が提案された。今のように携帯電話道もなく、道もまだ整備されていなかったのでクラス単位に動くことはリスクも多かったが、私も30代前半であったし、大半が20代であったので「いけいけ」精神で決まったように思う。

 私のクラスは1番遠回りになるコースを選び、新任3年目の男の体育教師のクラスが獅子窟寺の山越えコースを選んだ。ハードだが最短距離なので1番にくろんど池に着くだろうと思っていたし、若い担任もはりきっていた。私のクラスは「なんでこんな遠回りを選んだの?」と生徒からブーイングをうけながらくろんど池を目指した。ちょうど12時前に予定通り着き、全クラスそろっただろうと思ったら、山越えコースのクラスが到着していないという報告を受けた。結果としては山中で道に迷い1時間以上さ迷い、昼食も山の中で食べて、みんなが帰り支度に入った頃ようやく合流できたのである。トランシーバーしかなかったので担外の教師が方々に散り、連絡をつけるのに大変な思いをした。

 その前に獅子窟寺に下見に行った時、トイレは使うな、境内は静かに通るようにと邪険に言われたこともあって、それ以来獅子窟寺は鬼門であった。

 河内森の近くにある“ゆうゆうセンター”に用があり、2時間ほど時間にゆとりがあったので獅子窟寺に行ってみようと思い立った。山に入ると道は結構急な登り坂になる。自転車を押して20分ほど上がると仁王門跡に着いた。

      そこからはさらに道が急勾配になっていたので、自転車を押すことはやめて、仁王門跡の所に置いて、本堂に向かった。ほとんど記憶に残っていないのだが、ずい分整備されてきれいになっているという感じがした。

  国宝・薬師如来坐像が安置されているのだが、10cmほど開いた戸の隙間から姿を拝めるようになっていた。寺伝によると、1300年前役小角(えんのこづめ)という修験者が金剛山からここの岩窟へ来て、薬師浄土を開いたという。

 境内には、獅子窟と呼ばれる巨石や修験場とみられる岩場が残っている。

   

岩を両手で抱いて自分の願いを1つだけ3回唱えると叶えてくれるという天福石(大黒石)もあった。災いを転じて福となすということからつけられた名前だそうだ。お願いをしたかいがあってさっそく今日の17:24にハッピーなメールが入った。

 ちょうど時間が来たので、一気に自転車で山を下りたのだが、ブレーキが焼けないかなと心配するほどだった。近くの岩船神社も巨石が祀られていて、岩場巡りができると聞いているので行ってみようと思う。
 

  


 

 

  
コメント
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