カルカッタより愛を込めて・・・。

次のアピア40のライブは6月でしたがお休みします。

必然。

2017-01-14 18:14:29 | Weblog

今日はシャンティダンにバーニーと患者を運んだ。
それから、あるエイズの患者のことでブラザーの施設にも寄ると、今日もダニエルに会えた。
バーニーもダニエルに一目会い、彼の人柄が分かり、魅了されていた。
エイズの患者は以前ブラザーの施設にいた患者で、昨日バーニーがシアルダーからマザーハウスに歩いている途中に体調の良くなさそうな貧しい男性に声を掛けると、以前いたブラザーの施設に帰りたいとのことだった。
そして今朝マザーハウスでバーニーはシスターメルシーマリアから、誰かが置き忘れたと言う患者のレポートを渡された。
それがなんと前日にバーニーが声を掛けた男性の物だった。
不思議な偶然が重なった、だが、それは神さまの必然だったと思わずには居られなかった。
院長のブラザーにこれが最後のチャンスだから、患者が帰って来られる許可を願うと受け容れてくれた。
その場にはダニエルも居てくれた。
患者はたぶん麻薬もやっている、だから、それ欲しさに施設を逃げ出してしまったのだろう。
最後のチャンスであるが、あとは神さまにすべてを委ねるだけである。

メリーとバーバラは結核の患者をシアルダーから列車で40分くらいのバライプールに運んだ。

今朝の病院では患者が一人亡くなっていた。
足を切断しなくてはならない患者が私たちの前で泣き出した。
掛ける言葉はなかった、ただその患者に触れ、痛みを分けてもらうだけだった。
それから他の患者たちに挨拶して回った。
ふとバーニーの顔を見ると涙が頬をつたっていた。

昨日運んだ患者のことを少し書く。
彼は駅のなかでも1番人通りの多い所に寝ていた。
最初あまりの人の多さに見過ごすところだったが、近くに寄ると、彼は激しく痛むのだろう、あらわになっていた腐った足を抱えてうなっていた。
これから病院に連れて行くから、少し待って居るように伝え、私はプラットホームを歩き出した。
ふと患者に何も食べ物をあげていないことに気が付き、戻ってみると、ちょうど患者が駅のワーカーによって運ばれるところだった。
警察の指示で人通りの邪魔になる患者を駅の外に運ぶ途中だった。
危うく患者を見逃すところだった。
その場に来た私の姿を見た警官は、私に微笑んだ。
やはり彼もどうにかして欲しいと思っていたのだろう。

その患者は足がウジ虫に蝕ばられていても生きていた。
微笑むことも感謝することも忘れずに。

コメント
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