1月26日はインドのリパブリックディー。国の祭日。どちらかというと政治的意味がある祝日で、1950年インド憲法が作られて、完全にイギリスから独立した記念日です。各地で軍隊や国の人たちがパレードをしたりしている。
街はマーケットやほとんどの店は休みになったり、学校ではその祝日を祝ったりもする。
2001年のこの日の朝、インドグジャラートで地震が起きた。新聞では地獄絵のような写真が載り、毎日亡くなった人の数が増えていった。
毎年のこの時期になるとそのときのことを良く思いだす。
昨日、ふとトイレに入っていたときにこんなことを思い出した。
向こうではいつもトイレは野外でしなくてはならなかった。キャンプには自分たちも含め300~400人以上の救援者がいたが、トイレはその数に足りず、いつも荒野を歩いてしていた。
イタリア人のロレンソォには良く冗談でこう言った。
「サソリも蛇もいるから、ほんとうに気をつけた方がいい!」
身体の大きい彼であったが、小心者でいつも怖がったりしていた。その姿は子供っぽくて自分たちを笑わせた。
出来るだけ遠くに歩いていき、岩の陰を探しながら、「こっちを見るなー!」そう大きな声を出しながらしていた。
二週間後物資を少し離れたラジコートに運んだ。被災の中心地には物資は集まるが、離れた場所では集まりにくい状態になっていたからだ。そこでもほんとうに困っている人たちがいた。
ラジコートのシュシュババンで一泊した。
そこで久しぶりに水洗トイレを見た自分たちは喜んだものだった。
イタリア人のファビオがトイレに座り、子供のような顔をして笑いながら水を流して喜んでいた。
思い出すだけで笑える。
昨日は笑いながらトイレの水を流した。
そして、それから、何気なく当たり前にあるものへ感謝をした。
グジャラートでのことはHPの方にも、以前その行く前までのことは書いたが、その後のことは書いていない。
時間がある時に書いていこうと思っている。