「コーヒー・・・」
「分かりました。ジャズを聴きながら、コーヒーを頂いて行きますね。ありがとうございます」
彼は微笑み静かに頷いた。それが最後の言葉になったかもしれない。
いつも彼は自分を待っていてくれた。
いろいろと話した。釣り、芋焼酎、鹿児島、カルカッタのこと。
お互いにその会話を楽しんだ。
そして、明け方早くA列車に乗って旅立った。
A列車のなかには、芋焼酎はあるのだろうか。
あって欲しい。あったら、思う存分飲んで楽しんで欲しい。
安らかであり、平穏な最後だった。
彼を想いながら、A列車で行こうを口ずさむ。
それが自分の見送り。
年は今夜明けていく。
「分かりました。ジャズを聴きながら、コーヒーを頂いて行きますね。ありがとうございます」
彼は微笑み静かに頷いた。それが最後の言葉になったかもしれない。
いつも彼は自分を待っていてくれた。
いろいろと話した。釣り、芋焼酎、鹿児島、カルカッタのこと。
お互いにその会話を楽しんだ。
そして、明け方早くA列車に乗って旅立った。
A列車のなかには、芋焼酎はあるのだろうか。
あって欲しい。あったら、思う存分飲んで楽しんで欲しい。
安らかであり、平穏な最後だった。
彼を想いながら、A列車で行こうを口ずさむ。
それが自分の見送り。
年は今夜明けていく。