カルカッタより愛を込めて・・・。

次のアピア40のライブは9月13日(金)です。また生配信があるので良かったら見てください。

A列車で行こう。

2009-12-31 13:24:35 | Weblog
 「コーヒー・・・」

 「分かりました。ジャズを聴きながら、コーヒーを頂いて行きますね。ありがとうございます」

 彼は微笑み静かに頷いた。それが最後の言葉になったかもしれない。

 いつも彼は自分を待っていてくれた。

 いろいろと話した。釣り、芋焼酎、鹿児島、カルカッタのこと。

 お互いにその会話を楽しんだ。

 そして、明け方早くA列車に乗って旅立った。

 A列車のなかには、芋焼酎はあるのだろうか。

 あって欲しい。あったら、思う存分飲んで楽しんで欲しい。

 安らかであり、平穏な最後だった。

 彼を想いながら、A列車で行こうを口ずさむ。

 それが自分の見送り。

 年は今夜明けていく。
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板金の大掃除。

2009-12-29 09:39:29 | Weblog

 最近はあんのご飯を八時にしているので、必ずその時間には起きている。

 朝ごはんを食べ、少し遊んで、いま、あんは少し寝ている。

 昨夜は休肝日。時間があったので、あんの爪切りをした。犬の爪切りをしたのは生まれて初めてだった。

 夜の爪切りはよくないとほんの少しだけは考えたが、手をがぶがぶ噛まれながらも、どうにか無事に終わって一安心した。

 柴犬は散歩出来るようになれば、爪切りはいらないと言われていたが、最近かなり伸びているのが気になっていたので、これで最初最後と思い、恐る恐るどうにか切った。

 年末年始に犬嫌いの甥っ子が来る前に爪を切りたかったこともあった。まだあんにも会えないかもしれないけど、もし会えたときにあんの爪が当っても痛くない、あんの可愛さがそのまま伝わるようにしてあげたいと思っていた。

 あんはいまご飯を食べる前には「お座り」が出来るようになった。

 しかし、また「待て」は難しい。身体をぶるぶる振るわせて、ご飯を待っている姿がとっても可愛い。

 今朝は少し「待て」がうまく出来た。あんは賢い犬である。

 さて、今日は石坂の働く板金屋の大掃除。仕事に行く前に手伝いに入ってくる。いつも世話になっているので、こうした仕事をしてお返しをする。

 いま、あんが「クゥン、クゥン」と言っていた。

 寝言だった。

 これがとっても愛らしい。

 優しい夢を見ていると良い。
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休肝日。

2009-12-28 12:23:43 | Weblog

 週末よく飲んだ。

 あんに「おはよう」と声を掛け、ぼんやりと窓を開け、外を見渡すと、雨上がりの朝だった。

 昨夜は寝ている間に雨は降ったんだ。

 路面は濡れ、空気を落ち着きを取り戻したようにしっとりとして優しかった。

 光りが差してくると、気付かないうちに濡れた路面が姿を変えていく。

 時間がゆっくりと流れていた。

 今夜は今年最後の休肝日、しっかりと肝臓を休めてあげよう。

 肝臓に言う。
 「よくがんばっている。よく自分を楽しませてくれている。ありがとう。今日は今年最後のお休みだよ。ゆっくりと休んでください」
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掃除。

2009-12-27 10:56:06 | Weblog

 今日は天気の良い日曜日。

 あんに朝ごはんをあげてから、掃除をした。

 布団を干し、床を拭き掃除、シーツを洗い、あんのハウスを大掃除した。

 そして、きれいになった部屋で今はアビリィル・ラビーンを聞いている。

 気持ちが良い。

 掃除をしている時にいつも思い出すブッダの話がある。

 チュッラパンタカの話である。

 まずブッダは修行がうまくいかないチェッラパンタカに一枚の真っ白な布を与え言う。「東に向かって『チリ、アカを除け』と言いながらこの布をなでていなさい」そして、彼は修行に来る人たちの靴を拭き続けた。

 そうしてチュッラパンタカはブッダに教えられた通り、毎日その布をなで続けました。するとはじめは真っ白だった布も、彼の手垢ですっかり汚れてしまいました。そこでブッダは「チュッラパンタカよ、この布だけがチリやアカで汚くなったものだと思ってはいけない。人間の心の中にあるチリやアカを除きとることが大切なのだ」と説き聞かせられた。

 掃除をすると気持ち良くなる。それは即効性が良く、より良い精神状態にも生り得る。

 しかし、大切なのは、そこに深みを増すことである。

 小さな行いのなかに心を込めると言うこと。

 心のなかにあるチリ・アカを拭き取ると言うこと。

 それがどのようにどのくらい溜まってあったかを知ることが大切である。

 心を磨き、その純粋性を育み、陽のおたたかさに感謝する。

 「チリ・アカを取り除こう」

 あなたはもっと美しくなれる。

 
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デビュー。

2009-12-26 19:02:35 | Weblog

 昨夜は黒じょかデビューした。

 黒じょかとは平たい土瓶。前日に割り水した芋焼酎を弱火であたため、ぬる燗にして楽しむものである。

 ゆっくりとあたためたぬる燗を口にすれば、豊かな香りが広がり、いつもよりも甘みが増す、昔ながら飲み方にロマンすら感じる。

 そのなかに居る自分は夢見心地になった。それは今まで経験したことがない新たな世界へのデビューでだった。

 なんかとっても嬉しかった。

 この世のなかにはまだまだデビューするものがたくさん待っている。

 それを思えば、また嬉しくなってくる。

 いまは、あんの散歩デビューを楽しみにしている。

 さて、今夜も黒じょかで芋焼酎を楽しもう。

 ロマンも感じようか。
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クリスマスには。

2009-12-25 11:04:42 | Weblog

 クリスマスには、いつもカレーを食べに来ている人以外の人たちも多い。

 生保を受けながらドヤで生活している人や新宿、川崎、横浜からも来る人もいる。

 だが、ナンクルナイサーおじさん、よしこちゃん、あの聾唖のおじさん、いつももうダメだと言う奥さんとその旦那さんは来なかった。

 そして、今年は女性がほんとうに少なかった。二人だけだった。

 来なかったみんなはどうしているだろうか?

 入院しているだろうか?あたたかな場所でいるだろうか?お腹を空かせてはいないだろうか?

 彼らの姿をずっと探していた。彼らに逢えない寂しさを心のなかに小さく置きながらも、来てくれた人たちに丁寧に声を掛け続けた。

 クリスマスはボランティアも多い。いつも来ているボランティアは裏方にまわったりしている。

 これも毎年の姿である。

 誰もが同じ場所にいるが、同じようにその光景を見ている訳ではない。それは当たり前のことである。

 年齢も違えば、育った環境も違う。その場に立つ想いも一人ひとり違うものである。

 それで良いと思っている。

 そして、そこで何を思い、何を感じ、どのようにどうして、それを自身が感じたのかを分かってあげることが良いだろう。

 自分を知ると言うことになる。マザーは行いのなかにいろんなものを感じ受け容れていたのだろうと想う。

 クリスマスの贈り物に限らず、この世のなかはいつも何かを与え続けてくれている。

 それはそれを受け取る自分たち一人ひとりに問われていることである。

 Happy Christmas!
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800人。

2009-12-24 11:05:45 | Weblog

 昨日の山谷は800人以上のおじさんたちが来た。

 800用意した整理券をすべて配り終え、プレゼントとお弁当、みかん2個、コーヒー、カップラーメンは渡すことが出来た。

 終わってから3人ほど来たが、お弁当以外のものは渡すことが出来た。

 自分が山谷に来てから800人来るクリスマスは初めてだった。確かに多くなってきていることもあるが、その他には、同じ時間で他のボランティア団体が炊き出しをしていなかったことも多くおじさんたちが来たことの理由だろう。

 午後には玉姫公園で500~600人分くらいの炊き出しがあると言うことで時間が重ならなくて良かった。

 残念ながら、今年も近所方から苦情が来てしまった。酔ったおじさんが大声を上げケンカし始めた。
 昨年も来ていたのに、心配りがなかったことを深く反省した。

 苦情を言う方はほんとうに苦しいだろう。苦情は怒りから来る。その怒りが家庭のなかに在り続け、そして、憎しみにも変化してしまうことであろう。

 こうした怒りの記憶はなくならない。

 そうした家庭のなか、子供が育っていく上でどんな辛い影響を及ぼしてしまうかを考えれば、胸が痛んでしょうがなかった。

 正しいことをやっていれば良い、その次元ではない。

 可能な限り細心の心配りをしなくてはならないだろう。一人の酔ったおじさんが火付けとなり、苦情が増せば、ここでの炊き出しがなくなってしまう。そのことを多くのおじさんたちは知っている。そして、それを恐れている。

 次に繋げられるように深く心しようと誓った。

 自分たちは怒りではないものを用意しなくてはならない。
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明日は山谷のクリスマス。

2009-12-22 11:42:20 | Weblog

 天気予報を見れば、気温もあたたかく感じることが出来ることを知り、安心する。

 10時半からプレゼントを配ることは、たぶん初めてかもしれない。いつももう少し遅い時間から配った。

 これも修道会は委員長が変れば、その人の考えになってしまう。仕方ないことだが何事もなく、平穏に終わることを望む。

 クリスマスは普段白髭橋にカレーを食べに来ない人たちも来る。酔った人たちも来るのでケンカが起こりやすい。昨年もあった。

 多くの人が長い間集まる場所では、祭りのような感覚をなり、酔う人もいるのだろう。

 そこで些細なことから始まるケンカが起こりやすいので、また明日は十分に気を付けようと思っている。

 しかし、年に一度、ゆっくりとおじさんたちに話し掛ける時間を持てることは自分にとっては嬉しいことである。

 この寒い冬を乗り切れるように願いを込め、いつもよりもゆっくりと話すことが出来る。

 当日は8時半からお弁当を作る予定だが、10時半まで、それが出来る上がるかも心配する。

 800人分のお弁当を作るのがうまく行くだろうか。

 しかし、明日はボランティアも多いだろう。若い学生もたくさん来るだろうし、一年に一度来るボランティアも多い。

 そうした人たちに逢えるのも楽しみでもある。

 皆がマザーの想いのなかに仕事が出来るように祈っている。

 人数の多さやクリスマスの華やかさに囚われるのではなく、一人ひとり彼らのうちを深く思いやれるその感じを大切に持ってほしい。

 それが自分たちのクリスマスのプレゼントに生り得る。

 
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寒さのなか。

2009-12-21 10:39:44 | Weblog

 部屋に花を飾ろうと畑と家の周りを一周したが、この時期はほとんど何もない。良く咲いてくれた菊たちももうそろそろ仕事をし終えている。

 パンジーは色濃くこの寒さのなか、風のなかに立ち、陽を浴びている。

 部屋のなかには乾燥を防ぐため、ガラスの器を置いている。そのなかにパンジーの花を何個か浮かべた。

 赤く染まったブルーベリーの葉でも浮かべようかと考えていると、そのすぐ下には水仙が咲いていた。

 この寒さのなか、この地によく顔を出してくれる。

 水仙には関心する。あなたの強さ、健気さ、可憐さに憧れる。

 二つほど切って部屋に活けた。おまけと言うにはもったいないほどの香りがついてくる。

 この寒さのなか、誰にその香りをあげているのだろうか?

 自分は有り難くいただきました。
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ホタル族。

2009-12-20 12:22:33 | Weblog
 あんのためにホタル族の一員になることを決めた。

 やはり、タバコの煙は小さいあんにとっては良くないと思った。もっと早くからすればいいと思ったりもしたが、それはすでに変えられないことである。

 昨夜からホタルになった。

 だが、この時期のホタルはきつい。

 藍色の夜空に輝く星を見るのも嫌いではないが、やはり震えるほど寒い。

 いつかはタバコを止めるだろうその時までホタルになってみよう。

 まだしばらく咲く夜香木の香りもちゃんと楽しめることは何よりだ。タバコの本数も減るだろう。健康にも良い。

 ホタルの光りは愛するものへの愛のサインである。
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