隣町の用水路で取った3匹のドジョウを持って、タチウオを狙いに先々週釣りに行ったが、この日はタチウオに一噛みされるだけで釣り上げることは出来なかった。
釣れると豪語しておきながら、釣れなかった負い目で、この日の釣果については何も書かなかった。
それからまたYouTubeを見たりして、自分なりにタチウオ釣りを勉強した。
やはりテンヤに付けるのはキビナゴよりドジョウが良いと言うことに行きついた。
だが、3匹のドジョウを捕まれるのに、かなり大変だったので、ネットで冷凍ドジョウは売っていないかを検索すると、やはり売っていた。
テンヤはダイソーの200円のテンヤを買い込み、仕掛けを作り、家でドジョウをテンヤにセットしてから、先週はまたタチウオに挑戦した。
日中はサビキ釣りでアジを狙い、夕まずめの満潮の17:00を超えてから、タチウオを狙うことにしていた。
しかし、この時期、もうあまり釣れないだろうと思っていたアジがぽつりぽつり釣れるので、「良し!南蛮漬けを作ろう」なんて思っていると、辞める時間が伸びてしまった。
隣に来たルアーマンがタチウオを釣り上げたので、まだアジは釣れるかも知れなかったが、すぐに辞め、タチウオを狙い始めた。
だが、そうそう上手くは行かず、なかなかタチウオはバイトしてこなかった。
こんな時、いつも思うのは、やはり釣れないのか、これではダメなのか、自分は釣りが下手なのか、などなどと悲観と否定の渦に落ちて行くような気になってしまう。
この渦から一瞬にして、這い上がれるのは、タチウオのアタリである。
それがふいに来た。
グググッと竿から両手に重みが伝わって、竿先がしなる、タチウオが右往左往しているのかが伝わってくる。
私はすでに満面の笑顔になっている。
私の血液のなかにあるDNAが太古から伝わる狩猟本能を呼び起こし、獲物を捕らえた喜びを全身に伝えていった。
上がってきたタチウオは銀色の太刀のように綺麗だった。
この日、もう一匹タチウオが掛かったが、途中でばれてしまった。
しかし、料理してみると、一匹で十分だと思えた。
有り難く頂いた。