今年の山谷のクリスマス。

　今年も山谷のクリスマスはMC｛マザーテレサの修道会の略｝の施設で行うのではなく、コロナ禍の昨年と同じく、密を避けるため、土曜日にカレーを配っている隅田川の川辺で行う。

　ゴミの山のように見える写真のビニールの山はおじさんたちへのプレゼントをパッキングしたものが入っている。

　毛糸の帽子、手袋、肌着、下着、タオル、ホッカイロ、カップラーメンなどが入っている。

　当日はこれと温かい缶コーヒーとみかん、クッキー、お弁当、学生が作ったカレンダー｛クリスマスカード｝などと一緒におじさんたちに手渡す。

　毎年クリスマス前の最終の土曜日に行っていたが、今年はちょうど、それを２５日のクリスマスに行う。

　これで何が伝わるんだろうか。

　これで何を伝えるんだろうか。

　これで何を伝える必要があるのだろうか。

　数々の問いが生まれる。

　私はそれを問い、静かに答えて行きたい。

　厳しい日々はあるだろうけど、にも拘らず、生きていてほしい。

　この願いは私だけの願いではない。

　では、誰の願いなのだろうか。

　そう考えている私は泣き顔でも微笑んで行く、喜んで行く、このクリスマスを。
　

　

煮アナゴ。

　アナゴは塩で五回ほどもみ洗いして、ぬめりを取り、さばいて、煮アナゴにした。

　今までこんなに美味しいアナゴは食べたことがなかった。

　ふわふわでぷりぷりで脂ものっていて、ほんとうに美味しかった。

　さばいている過程で釣り人が良くやることがある。

　それは胃袋を開いて、何を食べているかを見ることである。

　私もそれにならい、胃袋を開いて見た。

　すると、私がエサに使っていた業務スーパーのカキの丸ごと入っていた。

　このアナゴは私のカキを丸飲みしていた。

　こんなことってあるのだろうかと笑った。

　そして、私の考えが間違っていないことも分かった。

　カキは良いエサになり得ると言うことである。

　だが、生だとハリにうまく掛からなかった。

　次は半湯でしたカキをエサにしようと思う。

　ちなみにアナゴは業務スーパーのアサリで釣れた。

　クロダイもそのアサリだった。

　明日もみなとみらいに釣りに行く。

　もちろん、半湯でしたカキを持って行くのである。

　妄想が止まらない。

　明日は大潮である。

厳しい戦いだった。

　先週の金曜日はみなとみらいに釣りに行った。

　潮は小潮、魚のエサの食いは悪く、午後一時過ぎから始めた釣りも陽が落ちた五時過ぎまで、何の当たりもなかった。

　寒さが身に染みてきた。

　夕方になって釣れたものと言えば、隣に釣りに来た地元のおじさんが話し好きで、ずっと話しかけられたと言う、そうした食べられぬものが釣れたぐらいだった。

　そう言えば、何度か観光客にも「釣れますか？」と声を掛けれた。

　その度「ぜんぜん釣れません」と苦笑しながら返答するのみだった。

　六時過ぎにやっとサビキに当たりが来て、カタクチイワシが釣れた。

　それからすぐにもう一匹カタクチイワシが釣れた。

　とりあえず、これで坊主は回避された。

　だが、それからもいっこうに釣れない。

　諦めかけたその時、青イソメを付けた竿がしなった。

　ウキウキしながらリールを巻くと、十五センチに満たないカサゴだった。

　海に帰してあげた。

　小さい魚であったが、やはり釣れると嬉しかった。

　カッタクリの仕掛けが動いたような気がした。

　祈るような思いで勢いよく引きあげると何かが釣れている感触があった。

　水面に出てきた魚がくねくねしていた。

　一目で分かったアナゴだった。

　「せーの」で一気に引き上げた。

　良い方の大きなアナゴだった。

　もちろん海釣り三回目の私はアナゴとは初対面だった。

　アナゴだけではない、カタクチイワシもカサゴも生まれて初めて釣ったのであった。

　その喜びが最高潮に飛び上った。

　私はガッツポーズをし、ひたすらに喜びを味わい、そして、釣れたアナゴをマジマジを見詰めた。

　少し喜びの舞いも踊っていた。

　興奮を抑えるようにゆっくりと呼吸をし、静かに「楽しい」と呟いた。

　時間は七時半だった。

　厳しい戦いだったが、この時が来た、勝利の時が来た。

　八時までのつもりが三十分延長して竿を納めた。

　私のほっぺたはたぶんずっとあがっていたのであろう。

　急にみなとみらいの夜景も美しく見えてきた。

まずは。

　まずはこの写真から。

　私はこの時、満面の笑みを浮かべ、ガッツポーズをし、興奮のあまり、胸をドキドキさせていた。

レモン酒。

　レモン酒は昨年と同じようにブランデーベースのものと焼酎のもの、二種類を作った。

　昨年は氷砂糖と黒糖を使ったが、今年は氷砂糖だけで作った。

　まだ昨年作ったものを飲んでもいない、押し入れのなかで眠ったように、それはじっとしている。

　誰か友達を呼んだ時にみんなで飲みたいと思っているが、コロナが始まって以来、まだ誰も友達と家で飲んだりはしていない。

　だが、もうそろそろ良いのではないかと思っている。

　友達が来ると、愛犬あんはとっても喜ぶ、その姿も見たいし、あんを喜ばせてあげたいとも思っている。

　さて、ライブも無事に終わり、その緊張感からの解放を得て、私の脳裏を満たし、溢れさせているものがある。

　海釣りである。

　明日はみなとみらいにアジを釣りに行く予定である。

　アジと書いたがもちろんアジだけではない、大きい魚が釣りたい！そのために、まずはアジと言うことである。

　また妄想の虜になってしまっているが、その真逆の用意も少ししている、保険のように、海はそうは甘くもない、何も釣れないことも考えるようにしている。

　だが、坊主になりたくはない、頑な意地のようなものがある。

　それで坊主が坊主になることはない、なぜなら、すでに坊主だからと。

　自分の坊主頭をディスって訳の分からないことを言ったりもして、何かは釣れると言う方向に持って行ったりしている。

　釣りとは釣りに行く前から楽しいものなのである。

　明日待ちに待った釣りに行くと思うと、今からもうウキウキしている。

　今日も笑顔で行こう。

　明日、魚がたくさん釣れるように。

これから歌います！

一番最初の人は19:00からです。

私は20:10くらいから歌いますのでよろしくお願いします！

http://www.youtube.com/user/APIA40

家のこと。

　愛犬あんを昨日シャンプーした。

　それプラス換毛期なので、これから抜けるであろう毛が、あんの身体のそこら中から浮き上がっている。

　部屋の至る所でフワフワと動き回るあんの抜け毛の玉が生き物のようにしている。

　さっきも、あんが気持ち良さそうに昼寝している邪魔をして、５分ぐらいはあんの毛をとかしていた。

　ごっそりと気が取れた。

　取れた毛を紡げば、マフラーぐらいは一換毛期で作れるのではないだろうか、と真面目に思うほど、柴犬の毛は良く抜ける。

　とりあえず、シャンプーを終えたので、これであんは気持ち良く歳を越せるだろうなどと、私は勝手に安堵した。

　このところ、休みの日には釣りばかりしていたので、流石に明日はライブの前日と言うこともあり、家のこともしなくてはならない。

　そんなことを言っても大したことをするのではない。

　いま、一番やろうと思っていることはレモンを焼酎に漬けることである。

　その次はシークワーサーも漬けたいと思っている。

　そして、レモンやシークワーサーの剪定もしなくてはならない。

　もちろん、部屋の掃除やトイレ掃除もしっかりとやりたいのである。

　まず明日は朝食後、昼の１時まではカラオケ屋に行き、ライブの練習をし、それから、海釣りに行きたい気持ち、アジを釣りたい気持ち、アジのなめろうを食べたい気持ち｛私はアジをまだ釣ったことがない・・・｝をなだめながら、レモンの収穫をし、焼酎に漬けよう。

　いま、あんはとっても気持ち良さそうに太陽を浴び、昼寝をしている。

　あんの規則正しく動くお腹を見て、私はその呼吸をまねて見る。

　あんの昼寝のお裾分けをもらう感じで。

　
　明日は私の守護聖人のフランシスコ・ザビエルの祝日である。

　私にとって喜びの日である。

　観想修道会に入ったケンから祝いのメールをもらった。