今朝マザーハウスでミサが終わった後、ドクターのシスターマイケルが近づいてきて「良く帰って来ました、フランシスコ・ザビエル テツ!」と言って握手を求めて来てくれた。
フランシスコ・ザビエルとは私の洗礼名である、何故か、名字と名前を全部言われたようで、そこまで私のことを覚えて居てくれて嬉しかった。
他のマザーハウスのシスターたちも、皆笑顔で、私のことをフランシスコ・ザビエルと呼ぶ。
私はシスターたちの名前を知らないのに、今日はアドレーションの後で、あるシスターはシスタークリスティーがマザーハウスに戻ってくる日を教えてくれた。
ボランティア担当のシスターメルシーマリアは、私のことを呼び、何を言っているのか、初めは分からなかったが、リポンストリートに数人のボランティアがいて、フラットが空いたから見ないって見ないと、私の滞在費が少しでも安くなるように気に掛けていてくれた。
そこまで思ってくれる優しさがほんとうに嬉しかった。
今朝はバーニーを病院の訪問に連れて行った。
行く前に私はバーニーにフランチェスコの平和の祈りの一節から、あなたが光りを持っていく、と言うと、バーニーは苦笑いをしていた。
何がどう起こるか、心配で、私が居なかった間は病室の患者たちに挨拶と祈りをするこの訪問をしていなかった。
昨日バーバラには断られてしまったが、それも仕方がないとも思っている。
ほんとうに痛み苦しむ人たちに祈りだけで、表情だけで、態度だけでケアすると言うことは並大抵でないことを良く知っているからだ。
しかし、バーニーにこの訪問の意味を大切に感じている。
今日も多くの患者たちは、「あなたが私の額に触れ、祈ってくれれば、私の病気は早く良くなる」と。
なかには涙を流し始める患者もいた。
訪問が終わった後にバーニーに私はこう言った「私たちが光りを運ぶのではない、私たちが光りを彼らから受けるんだ」と。
バーニーに深く頷いていた。