カルカッタより愛を込めて・・・。

次のアピア40のライブは9月13日(金)です。また生配信があるので良かったら見てください。

正しいこととは。

2024-07-12 14:00:00 | Weblog
 先週の土曜日の炊き出しではちょっとした傷害事件が起きた。

 白髭橋にカレーを配りに行っている間に事件はMC{マザーテレサの修道会の略}の施設の前で起きた。

 カレーを配り終え、Mさんの車に乗って帰ってくると、数台のパトカーと警官たちがMCの施設近くにいた。

 何が起きたのだろうかと、私たちには分からなかったが、まだ規制線がはられおらず、私たちはパトカーの間をすり抜け、MCの前まで来れた。

 MCの施設の前の道路には居らるところ、かなり量の血痕があった。

 植木鉢も転がり、割れていた。

 火曜日のボランティアをしているKさんが警察官と救急隊の人に落ち着くようになだめられていた。

 Kさんは興奮状態だった。

 だが、すぐに担架に乗せられ、救急車で搬送された。

 私はカレーをもらいに来ていた女性に何があったかを聞いた。
 
 彼女も実際にしっかりと見たのではないが、この辺であまり見たことがない男性がKさんと喧嘩になり殴って逃げたとのことだった。

 どんなことで喧嘩になったか、私は推測ができた。

 これは私の勝手な想像ではあるが、たぶん、Kさんは「ここ{MCの施設の前}ではカレーを配らない、白髭橋に行っている奴らがかわいそうだ。歩けるんだったら白髭橋に行け」と、そのようなことを言ったんではないかと思った。

 事実、私は何度も彼がそう言うのを聞いた。

 その言い方に切れた男性がKさんと喧嘩となったんではないかと思った。

 このことはいつも問題になった。

 MCの施設の前でカレーを配ると、年寄りの足では歩いて30分くらいは掛かる白髭橋に行くのは億劫であろうし、事実辛いだろう。

 そのなかで年寄りではない人もカレーをもらいに来る。

 以前、こんな看板を書いて置き、その前でカレーを配った。

 看板にはこのようなことが書いてあった。

 「ここでカレーを配るのは足の不自由な人だけです」と。

 私はこれを読み、胸を痛めていた。

 看板は人に見せるためにそこにあるが、それを分かっていても、どうも出来なかった足の不自由ではない人を傷付けるのではないかと思ったからだった。

 その看板は正しいことを書いている。

 そうせざるを得ないことを伝えようとしている。

 だが、愛情はない。

 普段からうまく生きれない不器用な人を、空腹で困っている人を、誰からも優しくしてもらっていない人を傷付けている。

 ただ時間帯など関係なく、玄関のチャイムを押し、食べるものがないかと来る人も居るのも事実である。

 ルールは必要ではあるが、そこには愛情を添えて欲しいと私は思う。

 {つづく}

 
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