土曜日は私の大好きな作家先生のお孫さんが遊びに来てくれた。
彼は七月初めからスペインに行くと言うので、その相談や彼はバンドもしているので音楽の話などをした。
初めて彼に会った時は、まだ中学生でとても小さい男の子だったが、今はもう私よりも背が高く立派な体格している。
しかし、作家先生の血筋であろう、のんびりと穏やかな性格はしている。
その彼がまずサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が行くと言うので、私はすぐにスペインの友達ハビィがそこで働いていることを思い出し、彼にメールした。
彼はコルトバで今は働いているが、8月にはサンティアゴに戻ると言うので、二人が会えたら思っている。
何しろ日本ほど治安の良い場所は海外には滅多にないだろうから、何かあった場合、いや、何もなくてもやはり知り合いがいた方が良いだろう。
そして、何より、お孫さんの旅が素晴らしいものになることを心から願うのである。
私がこのように思うのには、私のうちに大好きな作家先生の奥さんの優しさと愛の連鎖が生きているからであろう。
奥さんへの感謝の思いが今となって、お孫さんの旅の無事、それを見守るものとなっているのであろう。
負の連鎖よりは愛の連鎖を私は何よりも慈しみ、その価値を増せることに喜びを見出す。
二十歳の男の子のお孫さんが自分の知らない世界に出で立ち、何をどう見るのだろうか、何をどう感じるのだろうか、そこに自己の変化を求めるだろうが、求めすぎる危険をも感じるだろうし、しかし、そのジレンマの中であれ、そこに行って見ると言う経験は若々しい生命の息吹きに何らかしらの影響を与えない訳はないのである。
それが愛の連鎖のうちにあることを切に祈り願うのである。
ちなみにこの日、うちのあんはお孫さんの来客に大喜びで、お孫さんと仲良しになった。
彼もあんのことを「可愛い、可愛い」とたくさん撫でてくれた。